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読書記録 #AFFIRMATION 苫米地 英人

目次

1.大まかな概要
2.この本に出会う前までの自分
3.気づき
4.ToDo
5.感想

読書記録

1.本の大まかな概要

人には現状の外側のGOALが必要であり、GOAL達成のための鍵は「言葉」である。この理論を認知科学的に説明している。

2.この本に出会う前までの自分

・コーチングを受けているが、今進んでいる方向が合っているか分からない。
・「今進んでいる道を正解にする。」という言葉でごまかしているような気がする。
・やるべきことがやりたいことになっていない。
・ネガティブ思考。考えすぎる。

3.気づき

①「自己イメージ」と「結果」の関係性

人は『自己イメージ』通りの自分であり続けようとする生き物である。

自己イメージ=自分は他人から見てこんな人だろうなという思い込み。
これは、自分の内側から作り出されたオリジナリティのあるものではなく、これまで周りの人間からの態度や言葉によって取ってつけられて作られたもの。

つまり、自己イメージは今までの経験からくる単なる思い込みであるため、それが必ずしも本当の自分とは限らない。
ex)ぼくは人前にでるのは苦手だ。
※幼少期に人前で発表して恥をかいた経験から
→たまたまその経験をしてしまったために思いこんでいるだけ。

さらに、人はこの自己イメージ通りの自分であり続けようとする生き物である。このことを恒常性(ホメオスタシス)という。

ex)うつ病と診察され通院している患者が、最後の診察になると体調を崩して診察に来なくなることがある。これは、あと一回の診察で退院できるということが分かり、うつ病である自分であり続けようとするホメオスタシスが働いているからであるホメオスタシスによって体調までも左右される。

このように、人は自己イメージの通りにあり続けようとするため、この自己イメージが「どうせ自分は〇〇ができない。」というようなものだと、その通りの人間であり続けてしまう。そこで、自己イメージを変える必要がある。
では、どんな自己イメージに変えるべきか。

現状の外側のGOAL世界の自分。

現状の外側のGOALとは、今の自分からでは想像もできない突拍子もない目標のことである。
ex)
✘大手企業の新卒社員である自分が、将来この会社の社長になることを目標にする。→昇進し続ければなれる見通しの持てる世界。(現状の内側)
◯大手企業の新卒社員である自分が、この世界から戦争と差別をなくす。
→今の自分では想像もできない目標。(現状の外側)
※ただ突拍子もないことであればいいわけではなく、本音のwant toであることが前提。

GOAL世界で生活している自分は、現状の自分とは違う自分になっているはず。その自分を臨場感をもって想像し、自己イメージを書き換えることで、現状を抜け出し、成長することができる。

~ここまでのまとめ~
・人は自己イメージ通りの自分であり続ける生き物である。
・自己イメージをコントロールすることで、何者にでもなることができ、結果を出すことができる。
・自己イメージはGOAL世界の自分にすると良い。

②自己イメージを変えるための手順
1スマートトーク
2セルフトークをコントロールする
3アティテュード(態度)を変える
4ブリーフシステムを壊す
5自己イメージを変える

大事な概念:言葉が思考を作り、思考が行動を作る。

1スマートトーク 自分を肯定する言葉を語りかける。
「成功する。」「私はよくやっている。」
※過去の出来事にとらわれて、ネガティブな気持ちが出てしまう時は、「私らしくない」「これはいい経験になった。」と唱える。

2セルフトーク(自分会議)をコントロールする
スマートトークによって自分を肯定する言葉を使うようになるということは、セルフトークをコントロールできるようになったということ。
(自分会議でポジティブな言葉しか使わないということ。)

3アティテュード(態度)を変える
目の前の事象を前向きに考えるようになる。
ex)●上司の命令で、どうしても21時に訪問セールスをしなきゃいけない。A.こんなことされた住人は迷惑だろうな。自分だってこんなことやりたくないのに。
B.もしかしたら喜ぶ人もいるかもしれない。やってみよう。
→1,2を行っていると、アティテュードが変わっているためBの思考で物事に向かうようになる。その結果、実際に契約が取れる。
(アティテュードが変わるだけでなぜ結果が変わるのかについてはスコトーマが関係している。これは後に説明する。)さらには、「夜に訪問セールスされたら迷惑だ。」という今までの自分の考えが、喜ぶ人の顔をみたことで、「夜の訪問セールスでも嬉しくなることはある。」と変化することさえありえる。

4ブリーフシステム(他者によって作られた自分の考え)を壊す
他者の態度や言葉によって「自分は〇〇だ。」と考えていたこと(ブリーフシステム)が、 3 によって壊される。

5自己イメージを変える
ブリーフシステムが壊れることで、やりたいこと、やれるという気持ちが湧き出てくる。それによってGOAL設定ができるようになる。その結果、現状の自分からGOAL世界の自分へと自己イメージを変えることができる。

(6)GOALに向かって現実が動き出す。
GOALが設定できると、人間はなにがなんでもそのGOALを達成するように作られている。これにはスコトーマが関係している。
スコトーマとは盲点のことである。人は先入観や思い込みによって「見たいと思う事柄」だけが見えるようになる。この時、見えていない部分のことをスコトーマ(盲点)という。
ex)都会に住みたいと願っている人の見えている世界と見えていない世界(スコトーマ)
【見えている世界】都会のメリット、田舎のデメリット、都会に住む方法
【見えていない世界(スコトーマ)】都会のデメリット、田舎のメリット、田舎に住んでいる人の成功例
もし、この「先入観・思い込み」すなわち「ブリーフシステム」が壊れ、自己イメージがGOAL世界の自分になったら、つまりGOAL設定を行ったら、人はGOAL達成に向けた行動のみをとることになる。そして、何が何でもGOALを達成してしまう。

~ここまでのまとめ~
・自己イメージを変えるはじまりはスマートトークである。
・思考は言葉でできており、行動は思考でできている。そして、結果は行動でできている。
・自己イメージをGOAL世界の自分に変えれば、GOAL世界の結果が訪れる。


③GOAL達成に必要な考え方『目的的思考』
・イメージ・言葉・情動
ex)中学生が将来世界一の歌手になりたい(GOAL)

・イメージマイケル・ジャクソン(ロールモデル)

・言葉
『セルフトーク』「過去の経験」ではなく、「ゴール達成に必要な未来」のためのポジティブな言葉でセルフトークをする。(スマートトーク)
『プライベートトーク』自分のGOALは人には話さない。それを話すと周りは「できない。」「君は〇〇な人だろう。」とドリームキラーになる。これまで「できない。」「君は〇〇な人だろう。」という言葉でネガティブな自己イメージを作ってきたのだから、もうそういう人を周りに置かないようにする。

・情動
ステージの上で「かっこいい」「最高」と歓声を浴びている自分やその時自分の気持ちを強く想像する。

~ここまでのまとめ~
・GOAL達成に必要なのは「目的的思考」を脳にインストールすること。
・「目的的思考」がGOAL達成に連れて行ってくれる。

④GOAL設定の5つのコツ
◯GOALを遠くに設定する。
現状とGOALの間にはゴムの関係性がある。
GOALが遠ければ遠いほどゴムが引っ張られた状態になり、その分強く速く引き付けられる。
GOALを遠くに置くコツは、桁を一つ増やすこと。
ex)600円のランチ→6000円のランチ

◯GOAL達成のための行動を後悔しない
GOAL達成のために行動を起こした結果、「この決断でよかったのか。」「こんなことして私は一体何をしているんだ。」と考えてしまうことがある。
しかし、これは、エフィカシー(やれるという気持ち)を下げてしまう行動であるためやってはいけない。
このエフィカシーが目標達成に最も重要である。
代わりに、「こんな決断をできる私はすごいやつだ。」というようなスマートトークに切り替える。

◯GOAL世界の自分が使っている物や場所、人を基準で現状を生きる。
現状のコンフォートゾーンを抜け出さないと現状はずっとその延長線上にとどまり続ける。(さっきの新入社員が社長になるということ)
そのため、コンフォートゾーンをもっと上に引き上げる必要がある。
その時に、大事なのが「高いエフィカシー」「強い臨場感」である。
この2つを得るための方法が『アファメーション』である。

◯アファメーションで「私にはできる」という内容の言葉を自分に浴びせることで、自分はやれる「やれる気」=「エフィカシー」を高める。

◯アファメーションで、実現したいシーンを思い浮かべることで、そこに臨場感を持たせ、脳に現実世界はGOAL世界であると錯覚させる。
ex)映画館で映画に見入って「うわ!」と思わず反応してしまうこと。
この時、脳の中は映画館の席に座っている自分ではなく、映画の中の世界を現実だと思っている。だから思わず声が出たり反応したりする。
つまり、GOAL世界に、この映画くらいの臨場感を持たせる。
人の脳は現実世界を2つ同時に認識することはできない。
そのため、自分の脳が現実世界だと認識する世界を「現状の世界」とするか「GOAL世界」とするかが肝。
GOAL世界を現実世界だとなかなか認識できない場合は、GOAL設定に間違いがある可能性があるため、もう一度設定し直す必要がある。

~ここまでのまとめ~
・正しくGOAL設定をしないとうまくいかない。

⑤アファメーションの10の方法
1.主語は一人称で、本当にしたいこと、なりたい姿を書く。
社会的な価値や他人の評価によるものではなく、自分の価値観に沿う内容にする。
✘「なんとなく年収1000万円はほしい。」

2.肯定的な表現にする。
「〇〇したくない。」→「☆☆したい。」

3.達成しているつもりで。現在進行形で書く。
「私は、今まさに~している。」

4.他人と比較した内容にしない。
✘「〇〇より多く稼ぐ。」

5.GOAL世界の自分がしている行動や振る舞いを細かく書く。
「〇〇な人にもにこやかに親しみのある笑顔を向け、~~~している。」

6.情動(感情)を書く。
「私は、今まさに〇〇な歓声を浴びていて、気持ちいい、最高と感じている。」

7.具体的に書く。
曖昧性のある部分をより具体的に書くようにする。
毎日のアファメーションの中で内容の精度を上げていく。

8.バランスをとる。
人生は、仕事、人間関係、家庭、財産、趣味など様々な側面がある。
全ての側面にGOALを置き、それぞれの側面が関係しあい、調和するようにする。

9.リアルなものにする。
文章からGOAL世界が浮き上がってくるくらい、没入感と臨場感のある内容にする。

10.秘密にする。
プライベートトークと同様に、他人はいつでもドリームキラーになりうるため、内容は秘密にする。話すとしたらコーチだけ。

~ここまでのまとめ~
・正しくアファメーションしないとうまくいかない。

4.ToDo

・GOALを更新し続ける。
・書いた内容を声に出す。
・スマートトークを行い続ける。
・寝る前にアファメーションを行う。

5.感想

 刺さりまくった本だった。
 これまで、コーチングを受ける前提条件で必要な知識は持っていたが、あらためて知識を整理できた。
 この本を読んで、内省気質で自信の無い自分の思考パターンを明確に感じるようになった。

 例えば、散歩しながら考え事をしているときに、「ハッ、この考え方はいけない。」と気づくようになった。ぼくの頭の中は、自分が思っている以上にマイナストークで埋め尽くされていたようだった。
 これも、自己イメージがコーチングや本書ですこし書き換えられて、見える世界が変わったからなのかもしれない。つまり、「現状を抜け出すために言葉を変えたい。」から、「変えるべき言葉が見えるようになった。」ということなのかもしれない。
 そして、慌てて「そんな考え方をするなんで自分らしくないな。」と自分に声をかける。すると、不思議と次から次とスマートトークが溢れてくる。そうすると、だんだん「やれる。」という気が起きてにやにやしながら歩いてしまう。これも、「現状を抜け出すために言葉を変えたい。」から、「現状を抜け出すために効果的な言葉が見えるようになった。」ということだろう。まあ、そうじゃなかったとしてもいい。

 アファメーションの考え方は、「人はいつからでも何者にでもなれる。」を支持するものだと思う。

自己イメージはなんにでも変えられるから、自分はなんにでもなれるのだ。










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