Koyu.Travel Records.

いろいろなところに旅します。旅するごとに考えたことをここに整理・記録していきます。 …

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いろいろなところに旅します。旅するごとに考えたことをここに整理・記録していきます。 別のアカウントで、読書ノートをつけてます。 https://note.com/vast_serval119

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#8 夏目漱石の散歩みち-早稲田と神楽坂と雑司ケ谷-

 早稲田・神楽坂(新宿区)と雑司ケ谷(豊島区)に行きました。テーマは夏目漱石の散歩みちを辿る旅。『硝子戸の中』には彼が過ごした早稲田の地について記述があります。  まずは、東京メトロ東西線の早稲田駅を降りて、このルートを辿りたいと思います。 夏目坂 『硝子戸の中』によれば、夏目坂はいまでもその地名が残りますが夏目漱石の父が名付け親であるようです。この夏目坂を少しのぼると生家の標柱が見えてきます。 夏目漱石誕生の地 同じく、夏目坂をのぼると『硝子戸の中』執筆当時は旧家があ

    • #27 シェーンブルン宮殿

       はじめてのウィーン。記念すべき最初の地はシェーンブルン宮殿。ナポレオンがヨーロッパを席巻したあと、戦後処理としてウィーン会議が開かれましたが、その舞台がここでした。  「会議は踊る。されど進まず」で有名ですね。  はじめ、ウィーン空港からウィーン中央駅に向かい、長い移動の休憩がてらカフェに寄りました。  しかし、ウィーン中央駅からシェーンブルン宮殿まで行くための電車の乗り方がわからず、右往左往してしまいました。そんな様子を見かねて、現地の方らしきお姉さんが"May I

      • #26 九份・十分

         台北近郊の町々を訪れました。九份と十分です。日本からの観光客にもポピュラーなところです。九份の読み方は「ジョウフェン」、十分は「シーフェン」。  九份は台湾のTHE・観光地という感じの場所でした。  続いては十分。九份からの移動は大体30分くらい。  この地で有名な天燈上げを体験しました。願いを書いて、空に放ちます。  十分の先を進むと吊橋が。険しい谷になっていて少し怖い。  九份・十分ともに、台湾の興味深さが味わえる地でした。

        • #25 野柳地質公園

           野柳は台湾北部の港町です。  英語表記だとYeliou、カタカナ表記だとイェーリュウが読み方です。地質公園というだけあって、世界的にも珍しい地質が多数見られます。とても面白いところだったので写真をたくさん残しました。  野柳といえばこれです。「クイーンズヘッド」と呼ばれる岩。これは砂岩が海蝕によって長い時間をかけて削られていった結果、首が細く髪を上に束ねた女王様のような形になったそう。  もちろん、いまも侵食を続けているのでいずれポキっと首元が折れてしまいこの姿で見るこ

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        #8 夏目漱石の散歩みち-早稲田と神楽坂と雑司ケ谷-

          #24 台湾と日本の経済的・文化的結びつきについて

           台湾企業の日本進出は話題性がありますよね。最近だと台湾の世界的な半導体メーカー「TSMC」が、熊本にやってきたことが話題になりました。また、少し古いですが、「鴻海精密工業」が「シャープ」を買収したことには衝撃を受けた人が多かったのではないでしょうか。もっと身近な存在だと「Gong chaha(ゴンチャ)」は東京のショッピングモールだったらどこでも出店しているような印象があります。上記の例は特に台湾の人々が日本を訪れた際に感じることではないでしょうか。(当然ながら、台湾の人々

          #24 台湾と日本の経済的・文化的結びつきについて

          #23 台北-植民地主義の爪痕-

           周知のように日本帝国は1895年の下関条約から1945年のアジア太平洋戦争における敗戦まで約50年にわたり台湾を支配してきました。台北はその植民地行政の中心地でした。  今回は台北に限って植民地行政の跡地を見ていきます。 旧台湾総督府(現総統府) MRTの「西門站(駅)」を降りて徒歩5分ほどのところにあります。  台湾総督府は台湾植民地行政のまさに中心でした。この機関が様々な政策を企画立案及び施行をしてきました。  リーダーである台湾総督には樺山資紀や児玉源太郎が就任した

          #23 台北-植民地主義の爪痕-

          #22 台湾に残る日本帝国時代の史跡(神社編)

          台湾にはじめて上陸。 残念ながら2泊3日、台北市のみの旅行になってしまいましたが、日本帝国統治時代の遺構に興味があり、日程的に無理のない範囲でまわりました。 はじめは神社についてみていこうと思います。 もちろん神社は日本社会固有の宗教的施設です。なぜそれが台湾にあるのかと言うと、下関条約発効からアジア太平洋戦争終結の約50年間の日帝統治期間に「日本人」たちがつくったからです。 台北市内で見られる神社はいくつかありますが、日本の観光客にも比較的よく知られているのが「圓山

          #22 台湾に残る日本帝国時代の史跡(神社編)

          #21 桑の都・八王子の史跡

           八王子は地方出身者の私でも名前を知っていた町です。  大学進学をきっかけに東京へ引っ越したのですが、八王子は何度も訪れました。  今回は八王子におけるいくつかの史跡について書きたいと思います。 八王子は江戸時代の街道や町割りを使い続けている。 八王子には甲州街道が通っていました。  いまでもこの道を進んでいけば日本橋に着きます。  JR中央線の前身である甲武鉄道(甲府〜新宿)はまさに甲州街道があったからできた鉄道です。  八王子には甲州街道という幹線道路が通っていた

          #21 桑の都・八王子の史跡

          #20 秩父路-秩父で良い休日を-

          土屋太鳳さんのCMでお馴染みの秩父。 CMをYouTubeで見たせいで行きたくなってしまいました。 まずは三峯神社。 三峯神社はかなり山深いところにありました。 西武秩父駅からは少し離れています。 御覧のように、高い木々が社殿を取り囲んでいます。  現地の展示によると、三峯神社の由緒は「景行天皇」にまでさかのぼるようです。なお、「景行天皇」については『日本書紀』や『古事記』に記載がありますが、実在は確かでなく歴史学上は伝承上の人物と考えられています。  その「景

          #20 秩父路-秩父で良い休日を-

          #19 多摩ニュータウンの風景

           多摩ニュータウンは多摩丘陵の山々を切り拓いてできた町を指しますが、高度経済成長期以降に住宅不足から開発が始まりました。  ジブリの『平成狸合戦ぽんぽこ』で描かれたように環境破壊の側面があったり、一方で『耳をすませば』のように、そこにノスタルジーを見出したりと様々な見方ができる地域です。  そんな多摩ニュータウンの風景をカメラにおさめました。 高幡不動周辺 多摩センター唐木田長池 南大沢   多摩ニュータウンの風景を見たくて、できるだけ電車やバスに乗らずに移動してま

          #19 多摩ニュータウンの風景

          #18 尾道になぜか心を惹かれる

           尾道にはなぜか心を惹かれます。  積極的に行きたいとは思っていなかったのですが、いざ行ってみると多くの人の心を掴む理由がなんとなくわかりました。 細道 まず、尾道は瀬戸内海の港町ですが、平地は少ないです。  なので、町の拡大にともなって山の斜面にも住居地が立ち並びます。    そして、このような光景をいたるところで見られます。  この町の斜面に縫うように張り巡らされた細道が魅力の一つだと私は思います。 坂道 尾道は斜面に拡がっていった町なので坂道がたくさん!  

          #18 尾道になぜか心を惹かれる

          #17 大宰府の史跡

           私の九州島初上陸は福岡からでした。  まずは博多でラーメンを食べてから太宰府天満宮へ向かいます!  太宰府駅に到着!  豪華な駅ですね!  参道を歩きます。  すでに雰囲気がいい!  雨でしたが、参拝客が大勢!  太宰府天満宮の本殿です。  ところで、天満宮とは天神様を祀る神社でしたよね。    東京から電車で行ったのですが、それでもかなり遠く感じました。    でも、菅原道真は平安京から牛にひかれて行ったんですよね。  いろんな感情が渦巻く中で大宰府に到

          #17 大宰府の史跡

          #16 冬の山形を巡る-雪に覆われた羽黒山と立石寺-

           冬の山形。  ほとんどが白と黒の世界。    道路を車で走っても見えるのは空との境目がわからなくなる雪の壁ばかり  一種の不安を覚えさえしました。    そんな中、羽黒山に到着。  いざ山中へ。  お堂も雪に隠れそう! 木が高くなり、曇りのせいもあってか、まだお昼なのにかなり薄暗いです。 積もった雪も深く、道が見えないので常に不安感を抱きながら進みます。  しばらく進むと建造物が視界に入りました。  ギュッ。ギュッ。ザッ。ザッ。  慣れない雪を踏み、少し

          #16 冬の山形を巡る-雪に覆われた羽黒山と立石寺-

          #15 川崎大師

           川崎大師は東日本で明治神宮、成田山新勝寺に次いで3番目に初詣客が多いようです。  京急の強烈なプッシュによりここまでの参拝客を得たそうです。  ちなみに川崎大師の所在地は多摩川の河口にあたります。対岸には羽田空港が。  そのため、多摩川沿いに歩けるだけ歩いて川崎大師まで行きました。  歩いた距離なんと20km!  早朝に出発して、夕方16:30頃に大師に到着。 (途中疲れて電車を挟んだりと多少のズルはしましたが。。。)  川崎に到着するとまずは標柱がありました。

          #15 川崎大師

          #14 諏訪大社巡礼の旅

           諏訪大社は初めてです。  諏訪にある4つすべての神社を1日でまわるという少し無茶な計画を立てました(いま思えば、諏訪温泉に1泊し、時間をかけてまわればよかったと少し後悔しています。。。)。  巡礼ルートは『上社前宮』→『上社本宮』→『下社秋宮』→『下社春宮』です。  いずれも興味深いところだったので記録しておきたいと思います。 茅野駅出発 東京からは特急あずさで割とすぐ着きました。茅野駅から徒歩5分くらいのところから諏訪大社の参拝道はスタートします。 【1番目】諏

          #14 諏訪大社巡礼の旅

          #13 朝比奈切通し-鎌倉の外港を繋ぐ道を往く-

           鎌倉は何度行っても面白い!  休みの日には”鎌倉行こうかな”と周りに言いたくなるし、なぜか ”かまくら” という発音を何度もしたくなります(ちなみに、発音時に舌が口蓋にあたる感触がとても心地良いせいだと勝手に思ってます。。笑)。  ともあれ、久しぶりの連休を得たので鎌倉を再訪しました。 金沢八景駅を出発 鎌倉を訪れるにあたって、中世社会の武士や商人などが通ったルートを自分の中で再現したいと思い、金沢八景から行くことにしました。  金沢八景には六浦という鎌倉の外港があ

          #13 朝比奈切通し-鎌倉の外港を繋ぐ道を往く-