イギリス式とフランス式。
こんにちは。暑いですね。
扇風機を出して、
天井のファンをまわして。
冷房は28ど。電気代的にどうなんだろうね。
よく、アロマでフランス式とか、イギリス式っていう、言葉があるんだけど、簡単に言うと、
フランス式が、わりと医学的で、薬学っぽい。
イギリス式は、身体全体にどう、作用するか、癒しっぽい。
私は、一番最初に勉強したのがフランス式のものです。
所謂メディカルアロマね。
調剤薬局の薬剤師さんからすすめられたから、当然なんだけど。
それから、アロマの施術していた会社がアロマスクールを持っていたのだけど、こちらはイギリス式。
こちらは、ケモタイプの、分類のためのベンゼン環とか、そういうのの勉強はなし。
両方の勉強をしてみて、
ハッキリと勉強内容がわかれているわけじゃなくて、重複する部分も多いのだけれど、どちらも、特徴があって、どちらも勉強する必要があると感じました。
たとえば、メディカルは、精油の成分分析を詳しくやります。
たとえば、モノテルペンアルコールのリモネンという成分にはこんな働きがあり、など。
全部、成分を覚えると、成分表をみると、どんな作用のある精油なのか、
予測がつくようになります。
また、危険予測もつくようになります。
例えば、ある病気に使ってはいけない成分などを勉強していれば、
成分から、禁忌を予測することができ、自分の頭で、考える基礎を作ってくれます。
一種の薬の、成分のように精油をとらえているのがメディカルアロマです。
だから、成分を知り、濃度濃いめで薬のように使うのも、メディカルの特徴です。
ただ、私、最初にこれを勉強して、
インストラクターまで取ったけど
植物自体の個性みたいなものが、全然イメージできなかったんですよね。
だから、ハーブ園に行って、苗を買ってきて、育ててみたのよ。アロマの精油になる植物を。
成分分析に焦点が当たっているから、
その植物、ひとつひとつに個性があり、ふくんでいる成分のバランスに意味があり、昔からどんな風に使われていて、どんな言い伝えがあり、どこのチャクラに効いて、みたいな、エピソードみたいなものが、あまり、重要視されないのよね。
どんな気持ちの時に、効くのか、とか。どんな色のイメージの精油なのか、とか。
だけど、アロマって、その、含みみたいなものが、大事になりませんか?
所謂、おまじない的な部分で、面白い部分。
薬じゃなくて、アロマを使いたい時って、心に作用させたいからじゃないんですかね。
だから、もちろん、医学的に薬学的に考えることも必要だけど、
その植物の個性みたいなものを
詳しく知ったり、文化的背景を知る必要もある気がするんです。
いい香りで、この植物は、こんなエピソードを持っていて、昔からこんな風に大事な植物とされていて、
こんな風に身体を癒してくれると言われています。とか、説明されたら、なんだか、効きそうで、プラセボ効果ありですよね。
でも、
イギリス式は成分を細かく徹底してはやらないので、
成分表を見て、自分で考える力は、そんなに育たないと感じました。
感じる力が育ちます。
どちらも大事で、
私は両方勉強した時に、
点と点がつながったみたいな気持ちになりました。
アロママッサージでブレンドしてこそ、わかることもあるし。頭だけで考えてもわからないこともあるし。
順番的にはイギリス式で精油のイメージをつけてから、フランス式に行くのがスムーズだと思います。
片方しか勉強しないのであれば、まず、フランス式メディカルアロマを勉強したほうが、安全だと思います。
鍼灸も似ていて、
がっつり、西洋医学的な勉強をします。
病理や、筋骨です。神経や、血管ですね。
いや、むしろ、解剖学、生理学、病理学ばかり勉強します。
だけど、私たちの役割って、身体と心に効かせることだと思うのです。
だから、イギリス式みたいな部分を、西洋医学を勉強した上で私は大事にしています。
医学的な基礎勉強の上に、
昔からのツボが登場してくる。
そのツボには膨大なエピソードがあり、ツボによるカラーがあり、性格がある。だけど、それは、西洋医学的な筋肉の上にあるんですよね。
その辺のバランスが、鍼灸師は面白いです。
医師と同じことは、求められてはいないと思うので、
やはり、西洋医学的な基礎勉強と、
東洋医学的な、勉強を大事にしたいと思っています。