夢泥棒【詩】
別れた恋人からは残像を
片想いをした女性からは妄想を
恋とは人を傷つけ時には癒していく
言いたくないことは言わなくていい
叶わなかった恋はあの娘(こ)の冷たい吐息を残す
もう二度と会えないのだから僕の世界には居ない
なんだけどあの娘とキスしたかった
最後の最後で生理的には受け入れられなかったのか オトコとして見られなかったのか
理由のない言い訳だけが口をつく
もう片恋なんて死ぬまでしない・・・なんて
恋が嫌いなのか女性が嫌いなのか分からなくなるほどに悩む
生きることを超えた地獄に果てのない底をみる
コイナンカナクナレバイイ
コイナンカシンデシマエバイイ
自分だけが悲劇の主人公を演じた後悔
叶わなかった恋を生んだ激しい葛藤
泣いて泣いて体から汗も涙も失った
枯れ果てて生きることを思い出した
叶わぬ想いは二度と描かなければいい
恋とは違う生き方を模索する日々
恋とは人を傷つける行為と知った
叶わぬ恋をしないさせない生き方
いつの日か愛が生まれる時がくる
恋に焦がれて愛に彷徨う
片想いの夢に敗れて自らの夢の殻を破る
地球で愛を知る日がいつか来ますように
【了】