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富山のNo.1ラーメン

貪瞋癡(とんじんち)がお客さんに提供しているのはラーメンではなく体験だ。お店を後にした客は口を揃えてそう言っている気がした。(実際にそう言っているお客さんを確認した事実は存在しないのでエビデンスとしては非常に脆弱だ。)

もともとミシュランにも掲載されて人気だったのに加えて、この度千鳥のノブと佐藤健がロケで訪れたこともありその人気にはさらに拍車がかかった様子。その証拠に開店11時30分の1時間前に店に到着したが既に30人程度が列を作っていた。先頭の人は10時に来ていたらしい。知らない人が見たら新型iPhoneの発売日と見間違えること請負だ。1時間30分の待ち時間も店の前まで煮干しのいい香りが立ち込めているおかげで、並んでいる最中までワクワクできる。並んだ時間も並んでいる最中のワクワク度もUSJのハリドリとほぼ同値だ。

アンティークな外観とは裏腹に店内は控えめな照明と心地よく響くジャズ、氷見産の煮干しの匂いに包まれて夢のような空間が広がっている。別皿に載せられたお洒落なトッピングと透き通るようなスープに浮かぶ細く、しなやかな麺が到着したとこまでは記憶がある。そこからは一心不乱にラーメンをたいらげ、断片的な記憶の終着点は眼前の丼に残ったスープ。正に氷見でしか味わえないラーメンであり、氷見でしかできない体験だ。店の前には未だに50人程度が列をつくっていた。いつかnaotonotabeblogが来たから列ができた言われるような未来のために今日も食べログを書こうと思った次第だ。

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