流政会を脱退したことについてご報告

2024年3月15日にお世話になっていた会派を脱退して一人会派として活動していくこととなりましたので、その経緯について説明させて頂きます。

まず脱退となってしまった結果からですが、会派内の関係が・・等という事ではありませんし、お世話になった方達とは今でも以前と同じように接して頂いており、これまで大変お世話になった事に感謝しております。

ではなぜ脱退したのかというと、2024年3月の第1回定例会(定例会=年に4回議会が召集される期間)で提出された『陳情第16号「流山市幼児教育支援センター附属幼稚園」の廃園方針の見直しを求める陳情』がきっかけで、その陳情の賛否で方向性が違ってしまったという事です。これはどちらが正しいという事ではなく、それぞれの理論があるのが常です。
(これは私が廃園に賛成・反対ということではなく、以下にも書きますが、あくまで「今回の陳情に対して執行部側の対応・説明不十分」という着地です)

定例会最終日に上程された議案や陳情などに対して採決が行われるのですが、会派というものは賛否について事前に議論を尽くし、賛否の投票時には全員一致して統一見解として示す事が多いのですが、今回は陳情反対の方向に合わせられないと判断したため脱退を決意しました。

「そんな事で脱退??」と思う方もいらっしゃると思うので、ここから長くなりますが補足説明に入ります

疑問として浮かびそうな2点について説明します
①流政会では賛否も自由に決められないの?
②そもそも陳情の賛否が合わせられないのなら逆の投票だけ行い、会派を抜ける必要ないのでは?

まず①
会派内で賛否が割れることは有ります。
議会だよりなどをご覧頂ければわかりますが、その前の定例会でも会派内の賛否が割れることは有りましたし、流政会では常に自由に意見を持ち、発言、議論することが出来ました。

↓(例)2023年12月第4回定例会の賛否投票結果↓

次に②
ただし今回は会派の意向と逆の投票をする事が難しかったです。
今回はなぜ賛否を個人の意思で自由に投票しにくかったのかというと、「流政会はこの陳情に対して反対の立場ですよ」という姿勢を表明する討論を事前に委員会で行っていたからです。
委員会は「会派から選出された議員」で構成され、今回は教育福祉委員会で議論がなされました。
結果としてですが、私個人として執行部(流山市役所)側の答弁が陳情に反対するには不十分という考えを拭い切れなかったのです、、、が、
議会・委員会で議事録にも残る議員や会派の発言は非常に重いため、この場合は会派で表明した発言は基本的に合わせる(絶対ではないかもしれないが、整合性が取れない行動はすべきでない)必要が発生した。という事です。

逆にこの会派としての賛成・反対の統一見解を表明していなければ、一応は会派内で賛否がバラバラでも「会派内の人間にもそれぞれの考え方・理論がある」という姿勢で臨むことができたと思います。

以上を踏まえ、会派脱退について私の考えを整理しながら書かせて頂きます

「そんな簡単に会派を抜ける決断ができるのか?会派はそんなに軽いものなのか?」

まず、私にとって流政会はとても良い場所でした。
流政会は会議も多く、その場では議員何年目など関係なくどんな意見でも言える風土があり、闊達に話し合うことができて、先輩議員はその経験から過去の事例を参考に知見を共有して下さったり、遠慮なく相互に発言出来て、多くを学ばせて頂けました

特に近藤みほ議員と渡辺仁二議員は一回生議員の困ったとき窓口として、積極的にアドバイス・サポートをして下さり、今でも困ったら頼って来てと気にかけてくださり本当に助けて頂きお世話になってきました。
今でもこの2名が居たことが会派に所属する良さを感じる大きな要素であったことは疑いないですし、最後の最後まで会派を去る決断を戸惑うくらい大事な存在でした。

そして個人としては会派をとても重く考えてきました。
具体的に例をあげると、SNS含め、市役所内外での発言に関しても細心の注意を払ってきました。
注意というのは全ての言動が、流政会の意見として解釈されてしまう可能性があるので、自分が考えている事をすぐ口に出したり発信しないようにして来たという意味です。
市役所内部でのヒアリングや、事業所や市民の方々のヒアリング、審議会、協議会など、矢口議員と毎日色々な場所に出向いていた身としては常時流政会の一員であることを第一に考えて動いてきました。

今まで会派に所属していた期間は発信を控えていたのもそれが理由で、それくらい重きをおいて活動してきました。

だからこそです。自分にとって大切で、お世話になった会派だからこそ去りました。
会派の出した見解に沿った行動が取れないという事は、特に最大会派である流政会としても多数決の民主主義的決定がなされる議会において、執行部側にもその会派の団結を明確に示すことも非常に重要になります。
(人数が多いという事は執行部が提出する議案に対しても大きな影響力を持てる)
その会派の一体感のある姿勢をある意味で乱し、お世話になった会派に迷惑をかけることになってしまうくらいであれば、自分は会派に残るべきではないと判断したという事です。

今後についてですが、少なくとも1年間は会派に所属しないつもりです。
周囲から会派にお誘い頂いたりあれど、会派を出たケジメとして1年はすぐに会派を移ったり戻ったりという節操無い行動は慎むつもりです。

一人会派になってもやることは実際変わりません。
以前と同じように、もしくはそれ以上に動けるようになろうと思います。

現在行っている意見を聞くための駅頭もその一つです。
完全無所属(政党無所属・会派無所属)になりましたので、
今後はより自分の考え方や取り組みを発信しやすくなると思います。

今後は一人会派の議員として精進して参りますので宜しくお願い致します。


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