にじさんじ甲子園検討会〜エキシビションを終えて

NGワード:あんた一人で会なのか?

にじ甲2022、参加者各位、視聴者各位お疲れ様でした。ドラフトからこちら、暑い夏が更に熱くなる危険な企画、にじさんじ甲子園2022の全プログラムが終了したので、今年新たに採用された(?)要素などを検討していこうと思います。
先に断っておきますが、試合結果には一切の検討をしません。あれはあの日一日限りの結果であり、そこには原因も理由も結論も存在しないからです。無駄です。

ドラフト

新要素∶指名人数の追加、地域ドラフト
ウェーバー制ってやつですかね。指名人数を増やしてルーレット人数を減らしましたね。判断が難しいところで、今年は丁度よい具合だった感があるものの、それなりににじさんじ内の知己の関係が広くないと指名が難しくなる、つまり新人さんの監督就任が厳しくなる要素でもあるんですよね。
まあ、新人さんにお鉢が回ってくるか?というと企画的にかなり際どいので、そこまで考える必要が無いと見るなら良かった要素でしょうか。

一方で、地域ドラフトはクッッッソどうでも良かったですね。来年は削除で宜しいでしょう。2021に大分を三校が選んだ際にリスナーから出た話題を拾ったんでしょうが、そもそも地域被りって別になんもつまんないこと無いんですよ。同じ地域なのに育ち方があんなにも違う、という楽しみ方さえある。
で、地域ドラフトして何か楽しかったですか?にじさんじ甲子園の面白さを拡張する要素ありましたか?無いでしょ?そんなもんですよ、リスナー提案なんて。
にじさんじとしても、リスナーの意見は無下にしません!という意思表示で、一番何も起こらない要素として追加したんでしょうが、何も起こらなさすぎましたね。

育成

新要素特になし
分散していて見やすかった、と言われる反面終盤の駆け込みは地獄の様相だった模様で。
うちの(推しの)チームの運は悪いんだよな〜とかいう、ふざけた声が多数上がったのは今年一番のお笑い要素。それを言っていいのは3年目まで苦しかったレオスと3年目に初戦敗退したイブラヒムだけだかんな?他のとこは馬鹿ほど運が良かったかんな?
まあ、応援しているチームを贔屓目に見るってのは良くある話ですがね。

そう言えば、ルール的な新要素ではなく栄冠的な新要素の覚醒は確か出なかったですね。残念?

本戦

新要素∶CPU設定開示、プロ実況、メン限部屋
試合に触れないと言いましたが一言だけ触れるなら、ライバーの運命力凄すぎワロタ。

CPU設定は例年通り打撃ふつう他はめちゃつよで、試合前に公開という形を採用。昨年、チームごとに設定を変えている(から、レインボールは帝華に負けた)、という都市伝説が蔓延ったのがよほど腹に据えかねたんですかね。いや、実際ガチギレして良い話ですけど。とはいえ、あらぬ疑いを掛けられない工夫、潔白の証明としては死ぬほど簡単なんで来年もやって良いと思いますねえ。
余談ですが、打撃CPUふつうに不満を呈していた人たちも、話が前後しますけどエキシビ見てちょっとは悟ったんじゃ無いですかね?

プロ実況の田中さん。まー、圧巻でしたね。始まる前、頭でっかちの人々から苦言を呈されてましたけど、バッチリ実力で黙らせたのはとんでもないなと思いますよ。三枝明那に声が似てるとかなんとか。来年も引き続き、頭を下げてお願いするべきでしょう。
舞元の後日談で、運営側も尻込みしていたという話をしていて、存外リスナーが気にすることを運営も把握してるんだなあと、関係ない話ながら意外な話もありましたね。

メン限の同時視聴枠は拝金主義かよ、とキレる向きもありましたが割と理に適ってるんで有り寄りの気持ちですね。メンバー登録してないすけど。
というのも、形としてはにじさんじの仕事なわけですよねこの企画。昨年はA/Bリーグの試合では別リーグの監督を呼ばなかった訳ですが、今年は呼んでいる。つまり、拘束時間のお賃金が発生していると考えられるわけですね。それを自前で補うべく、約1000円のメンバー入を促した、というのは中々にやり手であるし、そもそも昨年には無かったコンテンツを産んでいるとも言える。割かし好評だったように思うので、来年も続くんじゃないですかね?

エキシビション

見通しが甘い!!!(先行入力)
新要素∶フレッシュオールスター
3Dお披露目に接続して視聴者を増やそうという企てにケチを付ける気は無いがね、圧迫し過ぎでしょ。フレッシュオールスターの見積もりが甘かった。

そのフレッシュオールスターですが、やったこと自体は褒めるべきです。ライバーの名を冠しながらも、出番のない選手の救済措置としては申し分ない。また、人数の問題でチーム戦になったのやむを得ないし、さりとて4人1チームにするとその中でさえ余る選手が出かねないので、2チーム構成にする……と、骨組みはケチをつける要素がない。
問題は時間が掛かり過ぎること。7回制ながら、2試合であわや3時間に届きそうなほど長い。これは、頭が2つになるせいでより考え込むのと、交代要員のスムーズな回しパターンをテストしていないのが原因でしょう。試走しろ、という話ではなく、もう1段階余裕を設けるべきだった、という話ですね。
あと、ターニングポイントは要らない。本戦では綱渡りの緊張感と逆転への希望を掛けた、否応なしに盛り上がる一瞬ではあるものの、フレッシュオールスターではピッチャーが弱すぎるためうっかりバフが掛かると致命的なことに成りかねない。この辺りの調整は来年に期待ですね。

また、A/Bオールスターにも言えることなんですけど、メンバーを出すことを意識しすぎてテンポが凄まじく悪い。やらんとすることは解るんだけど、メンバーを自由に入れ替えてるのではなくそれを強制されているようで、見栄えの悪さが目立ったかなと。

来年

必ずやって、とは間違っても言えないですね。大の大人がねぎらいの言葉で泣き崩れるほどに過酷なコンテンツを、うかうかと勧めたいとは思わないです。特に来年は、今年の影が重くのしかかることが予想されるため、並大抵のプレッシャーでは済まないでしょう。
それでもなお、夏の風物詩としてやる、と決めるなら応援したいですね。こういうのは続けることそのものに価値がある、というカビの生えた価値観を信じてる古い人間なものでしてね。去年を超えることは目標に掲げるべきですが、それに拘って一番大事なことを、『楽しい夏の祭典』ということを忘れないでほしい、というのは老婆心が過ぎるかもしれませんね。