走れメロス・ディオニス王について
新たな考察なんて無理
「走れメロス」についての書評、考察はもう世に出尽くしている。
今回書評を書くにあたり、誰とも被らない考察をしてやろうという意気込みで活動を開始した。しかし、”これは天才的かも!”という発想をしてみても、ネットで調べると同じような意見がゴロゴロ転がっていた。この現象を6回繰り返し、私はいったん意識を飛ばした。
意識が回復してから、小説の最後にある(古伝説とシルレルの詩から)という記述を思い出し、今度は原典にあたってみることにした。これは、1700