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あなたにはあなたのペースがある       

           №181
           2023.07.16
                     
悟りの遅速は全く人の性質(たち)で、それだけでは優劣になりません
  (夏目漱石 1867~1916、作家)

 勉強でもスポーツでも仕事でも、何かを学んで体得するまでには時間がかかる。どれだけかかるかは個人差がある。他の人はスイスイできるのに、自分だけいつまでもできないのは、つらい。
 きょうの言葉は、「門」に出てくる禅僧のせりふだ。参禅はしたものの、得るものがなく恥じ入った主人公に、この禅僧は言う。
 「初め長く掛かっても、いよいよと云う場合に非常に痛快にできるのもあります。けっして失望なさる事はございません。ただ熱心が大切です」
 重要なのは、熱意を衰えさせずに達成することなのだ。
(翻訳家・矢口誠『きょうの言葉』
     山梨日日新聞2023.7.9号)

 自分を信じ切ることは難しい。されど、自分が自分を信じなければ、誰が自分を信じてくれるのでしょうか。
 ついつい周りと比較して、自分が劣っているとか優れているとか、人より早いとか遅いとか・・・ 
 人より遅れをとっていると思っても、何も失望することはないのです。それは能力の差なのではなく、性質(たち)なのだと受け止めましょう。ただひたすらに、自分を信じて、自分のペースで、コツコツと継続していきましょう。相手のペースに合わせてしまえば元も子もありません。大丈夫です。自分では気がつかなくても、必ず身についています。成長しています。
 自分のペースで、熱意をもって、時には休みながらでも、1歩1歩あゆんでいけば、頂上にたどり着けます。
あなたのペースで成し遂げれば良いのです。

   最後までお読みいただき
      ありがとうございます


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