見出し画像

個人的には100年に一枚の名盤だと思ってます

55歳の親父が人生で100回以上聞いた100枚のアルバム紹介第54弾!

「ニュームーン・ドーター」 カサンドラ・ウィルソン

1996年発売

noteのこのシリーズを始めた第一弾で、無人島に持って行く一枚をキャロル・キングの(タペストリー)と紹介しました。

恐らく聞いた回数でがは未だに一番多いのは代わってないです。

そして次に回数が多いのがこのアルバムだと思います。

色んな意味で私の音楽嗜好を決定づけた一枚でした。

一応ジャズというジャンルになるんだけど、聞けばわかると思うのですがジャンル分け不可のカサンドラワールドです。

カサンドラ自身の歌唱力や魅力があるのは当然だけど、やはりプロデュサーのクレイグ・ストリートの功績も物凄いと思う。

カサンドラの歌唱力は既に認められていたのですが、今一つあか抜けずにくすぶっていたのを、クレイグが変えました。

彼の選曲の絶妙さ、そして連れてくるバックミュージィシャンの凄さと言ったら半端ないんです。

先ずは選曲から、奇妙な果実(ビリー・ホリデー) Love is Blindnes(U2) ハーヴェスト・ムーン(ニール・ヤング) デス・レター(サンハウス)果てはモンキーズまで!

ジャズアルバムを超越した選曲です。

そしてバックメンバーは、ロニー・プラキシコ(B) ブランドン・ロス(G) ダギー・ボウン(Dr) など。

当時まだそこまで有名ではなかったメンバーですが、もう皆センスの塊の様な人物達。

この後個々のメンバーのソロも全部聞いたのは言うまでもありません。

この作品の前作(ブルーライト・ティル・ドーン)も同じメンバーで作られた傑作の一枚なんだけど、トータルバランスで今作の方が素晴らしいです。

カサンドラは今作でグラミー賞最優秀ジャズボーカル賞を受賞しているんですが、何とビルボードでも141位止まり(泣)

この名盤でさえ100位以内に入れないとは驚きです。

カサンドラの地を這う様な野太い声は、一見呪術の様な響きなんだけど、次第に怪しい色香を振りまき出します。

そして最低限の音数で絶妙に色付けしてくる抑えた演奏陣。

今も何度でも聞く一枚です。

この後クレイグ・ステリートプロデュースのアルバムは総て聞いたと言っても過言ではない程嵌りました。

もっと世に知られて欲しい奇跡の一枚です。

YouTubeに全曲上がってました。

飛ばし飛ばしでも一通り来て欲しいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?