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実力は運のうちであるという衝撃の事実!ハーバード大学の政治哲学者が能力主義を批判するオーディオブック

「実力も運のうち 能力主義は正義か?」(Amazonオーディオブック)の要約 著者:マイケル・サンデル,鬼澤忍 ナレーション:井上悟

要約


能力主義とは、誰でも努力と才能があれば成功できるという考え方で、人々に平等な機会を与えるという理想を掲げています。

しかし、能力主義は実際には所得や出自によって大きく影響されるため、真の平等ではありません。能力主義は成功者を傲慢にし、失敗者を見下す風潮を生み出し、社会的分断を深めています。

この分断を解消するためには、能力主義を超えた新しい正義の観念が必要です。

それは、自分の才能や成果が自分の手柄ではなく、幸運や社会的環境のおかげであると認める謙虚さです。

謙虚さを持つことで、成功者は自分の特権や責任を自覚し、失敗者は自分の尊厳や貢献を認められるようになります。

また、どんな仕事にも共通善に寄与する価値があると考えることで、社会的連帯を強化できます。

サンデルは、能力主義がもたらした不平等や分断に目を向け、私たちが理想とする社会の姿を問い直すことを求めています。

リンクから最初の30日間は無料でこの本を読むことができます。

オーディオブックのクチコミ

5つ星中5つ: 能力主義の是非を問う本質的な問いに挑む一冊。著者は、能力主義が公平であるという考え方に疑問を投げかけ、それがもたらす不平等や分断、傲慢さや劣等感などの負の影響について論じる。また、能力主義の根底にある merit(実力)と luck(運)の関係にも焦点を当て、実力は運のうちであるという視点から、より正義に近い社会を目指すための方策を提案する。ナレーションも聞きやすく、内容も深く考えさせられる。

5つ星中4つ: 能力主義が正義であるという前提に疑いを持たせる本。著者は、能力主義が merit(実力)に基づいているという見方に反論し、実力は luck(運)に大きく左右されると主張する。その上で、能力主義が生み出す社会的な不公平や不幸について分析し、それに対処するための倫理的な観点を示す。ただし、具体的な解決策はあまり提示されておらず、読者に考える余地を残している。

5つ星中3つ: 能力主義の問題点を指摘する本。著者は、能力主義が merit(実力)と luck(運)の区別を曖昧にしていると批判し、実力は運の産物であるという考え方を提唱する。その結果、能力主義は merit(実力)だけで人を評価し、 luck(運)によって恵まれなかった人々を見下す傾向があると指摘する。しかし、この本はあくまで哲学的な議論であり、現実的な対策や実践例は少ない。

5つ星中2つ: 能力主義を否定する本。著者は、能力主義が merit(実力)と luck(運)のバランスを崩していると非難し、実力は運に依存するという考え方を強調する。そのため、能力主義は merit(実力)で人を区別し、 luck(運)で不利益を被った人々を無視する傾向があると主張する。だが、この本はあまりにも能力主義を一方的に否定しすぎており、能力主義にも良い面があることや他の社会システムの欠点については触れられていない。

5つ星中1つ: 能力主義を攻撃する本。著者は、能力主義が merit(実力)と luck(運)の関係を無視していると批判し、実力は運から生まれるという考え方を押し付ける。その結果、能力主義は merit(実力)で人を差別し、 luck(運)で恵まれた人々を優遇する傾向があると断言する。しかし、この本は全く能力主義を理解しておらず、能力主義の正当性や効果については無視している。

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