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My Favorite~大相撲初場所、後半戦への期待

1月14日から始まった大相撲初場所も、後半戦に突入した。何でも、全日「満員御礼」が確定らしい。久々の横綱出場、綱取りのかかる場所、期待の若手出現と、話題には事欠かない場所だし、チケット完売もむべなるかな、である。

初日の幕内の相撲は、後半戦すべてと前半は気になる取り組みだけを動画配信で見たのだが、期待の膨らむ出だしだったと言える。何より、幕内で休場力士がいなかったというのが大きい。確か関脇以上は全員白星で、荒れる要素も感じ取れず、盛り上がりつつも最終的には上位陣安泰で横綱か大関の優勝かな…くらいに思っていた。

だがしかし、日が進むにつれ少しだが雲行きが怪しくなってくる。

一つは休場力士がポツリポツリと出てきたこと。貴景勝(首の不調)・髙安(再出場するも再休場)・蒼山(幕尻で全く白星を上げられず、ケガか何かで休場)・そして昨日の取り組みの結果、北勝富士休場。

もう一つは、横綱・照ノ富士の相撲の取り口。相手の手を手繰ったり関節を決めたりというのが多い。初日の宇良などは本当に危険だった。下手をすると骨が折れている。

私は照ノ富士に関しては、横綱になった時点で「上がり」だと思っている。もちろん長く続けてくれるに越したことはないが、地獄を見た後の復活劇を見せてくれただけで十分にファンを楽しませてくれたし感動もさせてくれた。一方で、糖尿病に膝と腰の爆弾を抱えた彼が、そんなに長く綱を張れないだろうことも理解している。だから横綱として恥ずかしくない相撲を取れないようなら潔く引退し、晩節を汚してくれるなと切に願っている。

15日間土俵に上がり続けるための体力温存ということもあろうし、勝たなくてはいけない使命感もあるだろう。引退後の生活問題もあるかもしれない。

ただ一方で、横綱とは対戦相手の攻撃をきちんと受け止め、その上でなお勝利する役割を負わされている。当然体は摩耗し、耐えられなくなれば身を引く。それが横綱だ。横綱とは身を削って務める過酷で孤独な地位である。

関節技で勝つというのは、横綱に求められている取り口ではないと私は思う。大体、照ノ富士が手繰りやキメ技を多用するのは調子の悪い時だ。過酷だが、昨日のような取り組みを今後は常に見たい。

それでは以下、気になる力士について軽く触れて結びとする。

霧島:昨日おとといのような相撲では後半戦は勝てない。自分でも分かってるだろうから、後半戦に期待する。

大栄翔:今場所はいいですね。相変わらずつま先立ちは気になるが、後半も土俵を沸かせてほしい。

若元春:あまり目立たなくなってしまっているが、二日目の横綱戦は見事だった。コツコツ精進してほしい。ファンは必ず熱い視線を送り続けてくれる。

阿炎:突っ張りが効いていない。うわ突っ張り。そういえば、マツコ・デラックスの番組に正月に出ていたが、相変わらず発言が軽いのも気になる。

豪の山:やはり今場所は壁だった。でも、小細工しない彼の取り口はファンが必ず応援してくれるタイプのもの。今後はもう少し馬力をつけることが求められるだろうが、後半戦白星をどこまで積み上げられるかも注目。まだ負け越してはいないのだから。

朝乃山:7日目まではいい相撲が多かったが、昨日は玉鷲にあっさり転がされた。王道型の四つ相撲力士だし、ファンの期待も厚い。優勝候補としても後半期待。
*1/23追記:まさかの休場になりましたね。残念です。

遠藤:あのテーピングや包帯(「白いもの」)をしない遠藤が、今場所は脚にきっちりテーピングしている。よっぽど悪いのだろう。後半戦、どうするつもりなのか。

以上

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