詩 午前零時

午前零時を
まどろみの中でまたいだ
次の午前零時は
ベッドの上
冴えた目で
0が四つ並ぶ瞬間を見とどけた。
雷鳴の今夜
とうとう寝床を抜け出して
窓枠の中の闇に
顔を近づけた
黒い空をいなずまが照らす
眼下に白く浮き上がるのは
街の骨
あらがえないむこう岸に
私の頭蓋の内幕が
ニアミスしたような
不可思議な午前零時

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