「肯定する」感謝の実践方法② 【人生工学 第Ⅲ部:実践の章 第10章】

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では、早速

感謝の実践方法2:肯定する(言葉やモノを大事にする)

よく偉大な人や成功者さんって、「器が違う」と言ったりしますよね。あなたの器を広げる、言い換えれば人格を引き上げるための、一番わかりやすい方法があるとすれば、それがこの「言葉やモノを大事にする」に当たります。

実践方法はとてもカンタンで、「ポジティブな言葉を使い、モノを自分の子供の様に扱う」だけです。

言葉遣い
まずは言葉に気をつけると良いです。とにかく肯定的で+の意味の言葉を多く使い、逆に否定的でマイナスの意味合いのある言葉を避けてみましょう。否定的な表現をしたい時は、ぜひ”言い換え”を実践してみてください。わかりやすくいうと「英語のような表現しよう」ということになります。英語の表現にはさまざまな”皮肉の様なフレーズ”があると思います。

たとえば「thanks a lot」は「何やらかしてるんだ」という意味になります。しかし元々の意味で言えば「本当にありがとう」になるんですね。肯定的な言葉だけを使って、マイナスの表現をしてます。「That's very fuuny」は相手が滑った時や、笑えないほど良くない報告に対して使う言葉ですが、元々の意味であれば「それはとても面白いね」になります。この様な例をあげればキリがないですが、英語の中にはたくさんの「ポジティブな言葉をつかったネガティブな表現」が存在します。私らも日常でそれを意識してみると良いでしょう。

シンプルに低俗な言葉やキツイ言葉を避けるだけでも十分です。万が一キツイ言葉であっても、ダイレクトに相手に伝える方が、相手や周りのためになると思う時は、使ってもいいと思います。(しかしそこには、前提として相手への尊重・感謝があるはずです。)そういった例外のケースを除けば、ネガティブな言葉は一切言わない方がいいでしょう。

例えば「難しい」ではなく「カンタンじゃない」。「何でこれができないの?」ではなく「どうしたらできそう?」「やっぱりダメだったか」ではなく「この方法ではないことがわかった」や「次はどうすればいいだろう?」。「あなたは仕事が遅い」ではなく「あなたは仕事が丁寧すぎる」などなど。「ついでに」ではなく「追加で」や「おまけに」など。

ストレートにネガティブワードをつかう方が早い時もあると思いますが、はじめは少しぎこちなくなるくらい、言葉選びを考えてみることをお勧めします。そうして悩み苦しんだマイナスの経験ほど、変え難いプラスの習慣・成功に繋がっていきます。

この方法には脳科学的な裏付けもあります。脳は「否定が効かない」「主語がわからなくなる」性質があると言われています。

前者はシロクマ実験という実験でも確認されています。カンタンな実験なので参加して体感してみましょう。体感できれば、手っ取り早く理解・学習できます楽しいワークをする感覚で、最後まで文章を読んでみで

では、レモンを思い浮かべないでください。レモンというのは、あの黄色くて丸っこいけれど先が少し出っぱっている、あのフルーツのレモンです。あの誰もが知っている酸っぱいレモンを、全く思い浮かべてはいけません。ジューシーでスッキリとしたあのレモンです。コンビニのレモンサワーは最近色々な種類が出ましたね。からあげにも絞るとおいしいあのレモン、考えてはいけません。レモンを絞ることやレモンサワーなど関連商品も全く考えてはいけません。

はい、以上です。みなさん、レモンやレモンに関することを全くイメージせず、考えずに耐えられたでしょうか?おそらく、レモンそのものやレモンに似た何か、レモンに関連するものを一瞬イメージしてしまったのではないでしょうか。
実際の実験では、シロクマの映像を見せました。映像を見せる前に「シロクマのことを覚えてください」と伝えたAグループと「シロクマのことは考えても考えなくてもいいです」というBグループと、「シロクマのことは絶対に考えないでください」と伝えたCグループに分けました。結果シロクマの映像を一番しっかり記憶していたのはCグループでした。

ロミオとジュリエットの様な「禁断の恋」という言葉もありますが、人間はどうしても「ダメ」と言われるほどやってみたくなる性質があるモノです。心理学では「カリギュラ効果」とも呼ばれますが、この様に人間の脳は否定を認識しづらい性質があります。ちなみにこの実験の「考えない様にすると考えてしまう」現象については、「皮肉過程理論」という理論で説明されています。。ですから「あれはやっちゃだめだ」とか「あぁはならない様にしよう」と”否定”の言葉使い、否定のイメージを持ってもうまくいきづらいのです。
それよりは「こうする様にしよう」とか「こうなろう」というプラスのイメージや肯定形で語れるといいのです。

「主語がわからなくなる」については、実はしっかりと科学的実験を確認できていません。しかし脳科学的に、主語を理解する脳の部位と、主語を理解するわけではない脳の部位があることは確かです。そして何より体感としては理解いただけると思います。

たとえば同僚やアルバイト仲間が店長から怒られていたら、まるで自分まで怒られている様な感覚になりませんか?あるいは他の人を注意していると、ちょっと「自分もそういうところあったかも」とふと思う様なことありませんか?

これと同じ様なことが脳の無意識でも起きている可能性が高いです。「あの人ってつまらないよね」と悪口を言う時、誰よりもその言葉を近くで聞いているのはあなたの脳です。きっと脳の中では「私のつまらなかった瞬間」を思い返してしまっているのではないでしょうか。すると「つまらない」という言葉があなたの中にいきつづけ、あなたは常に「面白いか、つまらないか」を気にする人生になるかもしれません。すると、つまらないことを言ってしまうととても落ち込んでしまったり、「つまらないけど素敵な人」を過小評価して仲良くなれないかもしれません。その様になっては、あなた自身が「つまらない人」と言えるかもしれません。

この様にネガティブワードや否定形は、理屈でわかっていても脳の無意識ではイメージしていますから、使う言葉を大切にしてみてください。特に言葉については、人格の高い方は誰でも実践していることになりますので、ぜひ今から活用すると人生がゆっくりと、時に劇的に変わっていきます。

モノを大事にする

人からもらったプレゼントを粗末に扱っているAさんに出会った時、Aさんに商品を紹介したいと思うでしょうか、Aさんと一緒に仕事したいと思うでしょうか。

「大事にしなくてもいいものも、わざわざ大事にしている」Bさんがいれば、きっとBさんは「一緒に時間を過ごす人も、わざわざ大事にしそう」な人だと思います。どうせ誰かと時間を過ごしたり、仕事をするなら、Bさんの様に「自分のことも大事にしてくれそうな人」を選ぶのではないでしょうか。そしてきっと、Bさんを選んだ人は、”誰かに大事にするって素敵だな”という価値観に生きているはずですから、Bさんのことを大事にするでしょう。

世界は全て繋がっています。人間の内側と外側も繋がっていると、第4章で説明しました。今回の例ではまさに「Bさんがものを大事にする」と「他人がBさんを大事にする」という繋がりが生じました。そしてさらに言えば”ものを大切にしない”と言うことは深い部分では”あなた自身の何かを大切にしない”ことと繋がっています。

実際にものをすぐに無くす人と言うのは、脳の中の”過去の記憶”を大切にしていないのかもしれません。ものを綺麗に整頓しない人は、脳の中の”思考やすべきこと”を整頓していないのかもしれません。ものを粗末に扱う人は、あなたの健康や身体も粗末に扱い、多少の無理をさせているかもしれません。

ものを大事にするというのは、まさに「感謝」の態度になります。「どうせこんなものいっぱいあるからな」とか「これ好きでもないしどうでもいいや」と尊重をしない態度は、感謝とは対局になります。例え安いものでも、嫌いなものでも、たくさんあるものでも「自分のものがあるってだけで素晴らしいことだな」と所有の有り難さを実感するだけで、感謝の心を持てるはずです。戦争を経験した人や、ホームレスの経験がある人からすると、例え些細なものでさえも、持てるだけ「有難い」のではないでしょうか。

結局はものの見方次第なのだとすれば、どんなものでも「有難い」と感謝し、モノを大事にしてみてはいかがでしょうか。

周りのひとを大事にする。

そして同じことがひとにも言えるはずです。せっかくなら、誰かと知り合えること、言語化通じ、平和に話せることだけでも「有難い」と感謝の心を持つといいはずです。

あなたが「こんな人とあっても意味がない」と思い、そっけない態度をとっていたとします。するとその人と一緒にいる時間は「苦痛」だとあなたが決めたことになり、実際にそうなることでしょう。さらにあなたがその様な態度をとりつづけていれば、周りの人も「あの人に誰かを紹介しても、そっけない態度を取られるかもしれない」ということになるので、周りの人はあなたに誰かを紹介しづらくなるでしょう。

あなたが「人と会っても意味がないかもしれない」と思えばこそ、周りの人も「この人に誰かを会せても意味がないかもしれない」と思う様になります。そしてそもそも、「もしかしたら私も、この人からそっけなくされるかもしれない」と不安や恐怖をいだき、あなたに抵抗感をもってだんだん関係が冷めていくかもしれません。

逆にあなたがどんな人でもニュートラルに接し、感謝・尊重のこころで相手を大事にしていれば、あなたを大事にするいろんな人があなたの周りに集まってくることでしょう。

亡くなられた安倍元首相は、出会った方々には分け隔てなく謙虚に優しく接する態度を取られていました。彼の所作の根底にも、根源的な「感謝」を感じます。安倍元首相の手腕にはさまざまな評価があるモノの、人生をうまく生きるための方法として「感謝」そしてモノやヒトを大事にすることは有力なのではないでしょうか。

強みに注目する

そして肯定の中でも、特にビジネスの場ですぐに活用できる特効薬のご紹介です。それがこの「強みに注目する」という、肯定的な視点を持つこと。

どうしてダメだったのか?何が悪かったのか?ボトルネックは何か?
こう言った人は、常に「悪いモノ」を意識していることになります。もはや、分析することや、課題を特定すること自体が目的化している場合もあるかもしれません。人生工学の世界観でお伝えしている通り、この世界観をとっている以上は、永遠に「良くないモノ」が現れます。なぜならあなたが「良くないモノ」を探し求めているのですから。

ボトルネックや、原因を考えること自体は、1つの大切な思考法だと思います。しかしそれはあくまで「会社やプロジェクトをより良くする」ための手法にすぎません。ボトルネックなどわからなくても、会社やプロジェクトがより成長したり、業績が伸びたり、メンバーの満足度が高まればそれでいいはずです。

あなた自身やあなたのチーム、そして商品や会社の「強み」とは何でしょうか。強みとは特徴でもあります。特徴はニュートラルです。特徴の中でも、その時の環境や状態に合わせて+になれば「強み」と呼べますし、逆に−になれば「弱み」と言われます。特徴を洗い出し、そのなかでも強みになるものに注目していけば、きっと道は開けます。

例えば”風邪をひくと動けず寝込む”のは、普通に考えれば「弱み」になるかもしれません。しかしこれは”他の人に風邪をうつさない”意味では種族としての「強み」です。「人と話さない」という性格も一人で専門的な作業をすすめる場合は「強み」でしょうが、チームでの活発なコミュニケーションが求められる部署においては「弱み」になるかもしれません。

大切なことは、強みやうまく行っていることに注目し、それを認め、感謝し、それを活かしていくこと、それを引き伸ばしていくこと。出来ないことをできる様にするよりも、出来ることを活用していく方がはるかに”自然”で、戦いやすいことでしょう。どんなに苦しい状況でも、必ずうまく行っている点や、強みの源泉があるはずです。悲観的になりすぎず、肯定的な視点も取り入れることで、いまあるものを大事にし、感謝の視点を持ってください。するときっと、道が開けていくことでしょう。

↓今日からできる感謝の実践方法&もしも感謝が難しいときは?に続く↓



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