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話題のChatGPTを使ってみる

こんにちは、keiです。2022年11月にリリースされたチャットGPTが現在でも大きな話題になっています。さらに、ChatGPT Plus(有料プラン:20ドル/月)に課金したユーザーは2023年3月に発表された「GPT-4」を利用できるようになりました。。従来のチャットGPTではGPT-3.5がベースになっていましたが、このGPT-4は、より高度な自然言語処理を実現するために、GPT-3.5よりも大幅に拡張されたアーキテクチャを採用しています。今回は、チャットGPT、そしてGPT-4の基本的な概要と、その応用方法について説明したいと思います。

GPT-4の概要

GPT-4は、ニューラルネットワークの一種であるトランスフォーマーをベースとしたアーキテクチャを採用しています。このアーキテクチャは、入力されたテキストを意味的に解釈し、次に来る単語を予測することによって、自然な文章を生成することができます。
GPT-4は、GPT-3.5よりも多くのパラメータを持ち、トレーニングに使用されるデータセットもより大規模になっています。これによって、GPT-4はより高度な自然言語処理を実現し、より自然な文章を生成することができます。また、GPT-4にはより多くの語彙が含まれているため、より複雑な文章を生成することも可能になっています。

GPT-4の応用方法

GPT-4は、自然言語処理に関する様々な応用方法があります。以下にいくつか例を挙げます。

  1. テキスト生成
    GPT-4は、人工的にテキストを生成することができます。これは、広告や商品の説明文、ニュース記事、小説、映画の脚本など、様々な分野で利用することができます。また、GPT-4は、既存の文章を基に新しい文章を生成することもできます。この機能を活用することで、より効率的なコンテンツ作成が可能になります。

  2. 機械翻訳
    GPT-4は、様々な言語間での翻訳にも利用することができます。これによって、膨大な量の文書を異なる言語に翻訳することが容易になります。また、GPT-4は、複雑な文章の翻訳にも対応できるため、より正確な翻訳が可能になります。

  3. 対話システム
    GPT-4は、対話システムの開発にも利用することができます。人工知能が自然な会話をすることができるようになるため、カスタマーサポートや自動応答システムなど、ビジネスにおいても利用されるようになっています。GPT-4のより高度な自然言語処理能力により、より自然な対話が可能になり、ユーザー体験の向上につながると期待されています。

  4. 質問応答
    GPT-4は、質問に対して自動的に回答を生成することができます。例えば、あるテーマについての質問に対して、関連する情報を提示することができます。これによって、大量の情報を処理する場合に、必要な情報を効率的に取得することができます。

  5. 自然言語処理の研究
    GPT-4は、自然言語処理の研究にも利用されています。より高度な自然言語処理が可能になることで、より深い理解や新しい発見ができるようになります。例えば、言語の起源や発達、文化的な意味、感情表現などについての研究が進められることが期待されています。

    GPTは言語モデルであるため、基本的にテキストベースのタスクは大体こなすことができます。ちなみにチャットGPTに質問するとこんな感じで返してくれました。

ChatGPTのはじめ方

まずはOpenAIにアカウント登録をしましょう。下記のサイトにアクセスして画面左下の「Try ChatGPT」をクリックします。
https://openai.com/blog/chatgpt

 OpenAI : https://openai.com/blog/chatgpt

するとログイン画面が表示されるので、初めて使う方は「Sign up」を選択し、「Email adress」 欄にメールアドレスを入力して「Continue」 をクリックてアカウントを登録します。Googleアカウントをお持ちの方は「Continue with Google」でもできます。その後、パスワードの設定や電話番号などの情報を入力すればOKです。登録完了後は以下のような画面になります。「New Chat」の部分に質問を入力すれば応答が返ってきます。

チャットGPTのホーム画面

ChatGPTの使い方

チャットGPTは、テキスト生成や対話システムの開発に利用される人工知能技術です。チャットGPTを使うには、APIキーを取得する方法とブラウザで使う方法の2つがあります。

1.APIキーを取得する方法

APIキーを取得するには、以下の手順が必要です。

  1. APIキーの取得  
    まず、チャットGPTを他の機能と一緒に使用するためには、APIキーを取得する必要があります。APIキーは、GPTの利用に必要な認証情報であり、OpenAIや他のサードパーティ提供元から入手できます。以下のOpenAIのサイトにアクセスします。
    https://openai.com/product
    そして、「Get started」をクリックするとログインの確認画面に遷移するのでログインしましょう。ログインすると「Welcome to the OpenAI platform」と表示されたページに切り替わるので、画面右上のアカウントアイコン→ポップアップから「View API keys」→「Create new secret key」の順にクリックしていきます。これでAPIキーが発行されます。あとはプログラムを書いて実行するだけです。

  2. プログラミング言語の選択
    プログラムを書く場合は、利用するプログラミング言語を選択する必要があります。OpenAI GPT-3 APIは、Python、Javascript、Ruby、Java、Go、C#、PHP、R、Swiftなど、複数のプログラミング言語で利用できます。使用するプログラミング言語に合わせて、APIのドキュメントを確認し、APIキーを含むHTTPリクエストを送信する方法を学習する必要があります。

  3. 必要なパッケージやライブラリのインストール
    APIを利用するためには、プログラミングに必要なパッケージやライブラリをインストールする必要があります。Pythonを利用する場合は、requestsやjsonなどのパッケージをインストールする必要があります。また、必要に応じて、自然言語処理のためのライブラリ(NLTK、spaCy、TextBlobなど)もインストールすることができます。それぞれの環境や作りたいものによって準備する環境が異なりますので、注意が必要です。

  4. APIリクエストの送信
    APIキーを含むHTTPリクエストをAPIに送信することで、テキスト生成や対話システムを実現することができます。APIの仕様に従って、適切なパラメータを設定し、APIキーを認証することで、チャットGPTを利用することができます。

  5. 応答の解析と出力 APIから返された応答を解析し、必要な情報を抽出することができます。例えば、テキスト生成の場合は、生成された文章を解析して、必要な情報を抽出することができます。対話システムの場合は、ユーザーの入力に対して適切な応答を生成し、その応答を解析することができます。

以上の手順に従って、チャットGPTを利用することができます。ただし、チャットGPTを利用するには、APIキーが必要であり、APIの利用料金もかかる場合があるため、事前の確認が必要です。

2.ブラウザで使う方法

APIを使う以外に、チャットGPTを使う方法には以下のようなものがあります。

  1. GPT-3 Playgroundを利用する
    OpenAIが提供するGPT-3 Playgroundを利用することで、ブラウザ上で直接チャットGPTを使うことができます。GPT-3 Playgroundは、Webベースのユーザーインターフェイスを提供し、テキスト生成や対話システムの開発を行うことができます。Playgroundを使う場合、APIキーを取得する必要はありませんが、APIを利用する場合と比べて、より限定された機能しか利用できない場合があります。以下のURLにアクセスしてログインし、「Try ChatGPT」をクリックするとすぐに利用できます。
    https://openai.com/blog/chatgpt

3.その他の利用方法

  1. 事前にトレーニングされたモデルを利用する
    OpenAIは、GPT-3のトレーニング済みモデルを提供しており、これらのモデルを使って、チャットボットなどの対話システムを簡単に作成することができます。これらのモデルは、テキスト生成や対話システムの開発に必要なすべての機能を備えており、APIキーを取得する必要もありません。

  2. GPT-3をダウンロードしてオフラインで利用する
    GPT-3はオンラインで利用できるサービスですが、いくつかの研究者がGPT-3をダウンロードし、ローカル環境で利用できるようにしました。これにより、インターネットに接続できない場所でもGPT-3を利用することができます。

  3. GPT-3の学習済みモデルを微調整する
    GPT-3の学習済みモデルを微調整することで、特定のタスクに最適なモデルを作成することができます。たとえば、ある企業が特定の商品に関する問い合わせに応えるための対話システムを開発する場合、GPT-3の学習済みモデルを微調整し、その特定の商品に関する情報をより適切に処理できるようにすることができます。

以上の方法によって、APIを利用せずにチャットGPTを使うことができます。ただし、これらの方法にもそれぞれの利点と欠点があり、目的に応じて適切な方法を選択する必要があります。

まとめ

GPT-4は、より高度な自然言語処理を実現するために開発されたニューラルネットワークであり、テキスト生成、機械翻訳、対話システム、質問応答、自然言語処理の研究など、様々な分野で利用されています。GPT-4のより高度な自然言語処理能力によって、より自然な文章や対話が可能になることで、様々な分野において効率的かつ正確な情報処理が実現されることが期待されています。




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