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たまには

泣いてどうなるわけでも無いけど
涙って溜まるんだな…と思う。

亡くなる瞬間を看取るというのは
ほんとにキツイ事だったけど
私が先に逝く方だったら
家事一切できない団塊の世代の夫を残して
いやぁー…謝っても謝りきれない。
そんな気持ちになっただろうなと思う。

もちろん夫だって
「(頼りない)お前を残して逝けない」
と言ってたから
そりゃ無念だったと思う。

あの亡くなる直前の
息が止まりそうな夫の手を握り
遂に亡くなった時
私は涙も出なかった。

「あぁ…やっと逝けた。」
そんな安堵した気持ちだった。

実際、亡くなってから
何度泣いただろうか…。

昨夜はベットに入った後
どうしようもない気分が込み上げて
声を出してわぁんわぁん泣いた。

ひとしきり泣いて
鼻水チーンってかんで
「それじゃ、お休みなさい。また明日。」
って、
夫と毎晩交わしていた挨拶を呟けば
今は独寝の部屋にその言葉が漂う。

もう1人なんだから
誰に気兼ねする事なく
時々は泣いて
溜まった涙を流せばいいかなと思う。

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