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器が大きい、器が小さい
人を形容する時に使われる器の大小

器が大き・い

人としての度量が広い。能力が十分に備わっている。また、細かいことや小さいことを気にしない。「―・い人に憧れる」


デジタル大辞泉

いつから、器の大小が人の特性を表現するようになったのか。

大器晩成という言葉は、中国春秋時代の孟子が使っていたようであるが、
「大きいものは完成するのが遅い」という文字通りの意味であったようだ。

それが、大きい器=人の才能や能力の大きさや気高さ という意味合いで
いつしか使われることになったのであろう。

なんとなくイメージすれば、理解はできる。
器の大きさは、その容積部分が大きいから、色んなものを受け止め溢れない。器を心や精神のキャパシティとして見立てて表現している。

もしくは、器の大きさは、その中にモノを入れるものなので、様々なスキルや考え方を格納する保存庫(データ容量)と捉えることもできる。(テリーのワンダーランドというドラクエ6のキャラがモンスターを仲間にし冒険をするゲームでは、モンスターの特技は10個までであり、仮にも器の大きなモンスターの設定があれば、覚えておける技の数が15や20であったかもしれない。)

要するに、器の容積の大小が人の度量として比喩されているのである。


話は変わるが、サラリーマン時代
新規事業部の黒字が見えてきたタイミングで やる気が落ちた。

これまで黒字化を目標に仕事をしてきた中で、黒字化が目の前に現れたら頑張る意義が薄れてしまった。黒字化といっても他部署に比べたらショボイ金額であり、他部署に対する見栄で頑張っていたが、それでも黒字という目標達成と共に情熱は消えた。

やる気やモチベーションに左右されず、ルーティンで仕事ができないと一流のビジネスマンではないと言われているが、正に僕は 二流三流のビジネスマンであったようだ。

そんな時に、器の小ささを感じた。
黒字達成で満足する自分の器の小ささ。

もっと挑戦して大きく狙うこともできたが、そこそこで満足できてしまう。
己の欲求が低いのか、それ以上頑張りたくなかったのか、マイペースで仕事をしたかっただけなのか。

今改めて、器について考えると
器という野望(現実と目標とのギャップを空の容積)とすることで
大きな器は己で作ることができる。

大きな器を作る意思と 全然埋まっていかない目標とのギャップ差(空の容積)から逃げない限りは、大きな器になる可能性は誰しもある。決して生まれ持ったものだけではない。


あなたは大器をお持ちですか?
僕は持っていません。

でも、いつでも大器を持とうとする意思決定はできる。
今日から覚悟を決めて小器を捨て、大器を作りにいきます。

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