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タニマチ投資法の検証_03

シリーズの説明

本記事は、経済的な観点からの分析を全く行わず、私が個人的な価値観を基に応援したい企業に投資したらどうなるかを検証しようという企画。

正直に言えば、私は投資は経済性を基準に行うものだと思っているので、応援したい企業に投資をしましょうというアドバイスは適切なものと思っていない。
その上でもし、私が応援したい企業への投資をしたらというシミュレーションである。

銘柄選定等一応のルールを設けてその範囲内で行っているので、詳細については下記の記事を参照のこと。

今回の話題

タニマチ投資対象の企業の1社クラダシが四半期決算を受け1日で10%以上の株価の上昇、今後継続するかはともかくとして、良いニュースなので、ちょっと取り上げておきたい。

本シリーズは最初に断っている通り、財務分析などは全く行わずに単純に応援したい企業でポートフォリオを組んだらどうなるかという試みなので、今後のシミュレーションにおいては何の影響もない。

今回の記事は、思わぬ変化点なので、どんな企業なのかサクッと決算短信を読んでみようというもの。

クラダシの決算短信を読む

1. 何が起こった?
第2四半期の決算で営業利益から最終利益まで黒字転換。上半期も黒字。
売上は前期比マイナスだがコスト削減による効果。

2. 売上、ユーザー数の推移は?
現状手放しで喜べるほどの改善とは言えないが、改善傾向。1Qの決算短信では、食品価格の高騰に伴いロス商品の案内自体が減少とのコメントがあったが、2Qでは改善傾向とのこと。

第1・第2四半期ともに売り上げは前期比でマイナス。しかし、マイナス幅は第2四半期で減少。

売上

ユーザー数・パートナー企業数の推移は下記の通り。
累積会員数はプラスを維持しているものの大きな伸びとは言えず。
*月間UUの増加は季節性の可能性が高い。

会員数・パートナー企業数

3. 固定負債
2Q連続で固定負債は減少。

4. キャッシュフロー
営業キャッシュフロー・フリーキャッシュフローともにプラス。

現状の見立て

前年度と同様の売上傾向であれば2Qが売り上げのピークで3・4Qと減少していくか継続して見ておきたい。
今期3Q・4Qともに黒字となれば黒字定着も見えてくる。
財務的には固定負債・キャッシュフローの現状を見るに経営が軌道に乗ったと言えるところまではもう少しという印象。

ただ、投資対象としては、売上が伸びていないのはやはり苦しい。予想PER44.25倍から考えると売上の増加がなければ割高感は高い。

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