これって子どものためになってる? その1 PTA編

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  学校は地域の宝である子どもたちの教育の場であるから、その分期待も大きいものである。が、学校でできることとできないことはある。

 そのための学校応援団のようなもののひとつにPTAがある。PTAの加入は任意だとか役員決めが大変だとか、動員のような研修会に参加させられるだとか多くの意見をよく見聞きする。PTAはparent(親)とteacher(先生)が会員なので、教員も会員である。私の経験では、教員は当然加入するものとして給料からPTA会費を天引きされていた。そして、校務分掌でPTA担当者も分担される。もし教員が任意加入ということで加入しなかったら、どうなるのだろう?

 自分の子どもがいれば、勤務先の学校だけでなく子どもの学校でも加入して会費を納めている。子どもが小・中・高校と分かれた時はそこだけで3カ所、夫の勤務校も含め最大5か所でPTAに加入していたことになる。

 これを書いていて、今更ながら驚いた‼️その分、同じ名前で日本PTA全国協議会などに会費を何重にも納めていたことになるのかなと。ちなみに、小中学校・特別支援学校は日本PTA全国協議会、高等学校は全国高等学校PTA連合会が最上部組織である。

 それぞれの子どもたちのための活動をしているので、PTAの活動自体は必要だと思う。しかしながら、組織が大きくなりすぎて本当に必要かどうか疑問を感じる活動も行っているのが実状ではないだろうか。 

 学校や地区によりその分担はさまざまだと思うが、私の周りではPTAの役員になっても部会の担当職員が役員と連絡を取って資料作り等をしていた。

 中でも資源回収の計画、実行は大変な労力を要した。回収業者との連絡、資源回収に回る分担決めや車の手配、地区の役員と子どもとの打ち合わせ等。開校1年目の小学校の教頭の時は、統合前のそれぞれの小学校の良いところを取り入れて、模索しながらの活動だったのでなかなか苦労した。とはいえ、資源回収をすることでゴミを減らして活用したり、何より親子と教員とで汗を流して働くことの尊さを学べたりするいい機会となった。

 そんな開校の年、なんと郡PTAの事務局も任された。各小中学校などのPTA組織のことを単位PTAといい、市町村を超えた組織が郡・市・区PTA、その上部組織に県PTA連合会(運営協議会、協議会等。略して県P)があり、日本PTA全国協議会(日P)が最上部組織である。

 地区PTAでは、他校の会長と連絡を取り合って、県Pや日Pの研修会に参加する手配、郡P独自の会議・研修会の開催、予算・決算などすべてが事務局(教頭)の仕事だった。

 役員になったみなさんは、とても一生懸命活動をしてくださった。しかし、すべての活動をこれまで通りやる必要があるのかどうか、一旦立ち止まって考えてみてもよいのではないかと思う。時代が変わり必要なことは変わっているはずなのだから。それぞれの単位PTAで、残す活動、やめる活動、新しく取り入れる活動などじっくり検討していくべきだろう。

    改革は大変ではあるが、役員になった方が提案しやすいことでもある。ぜひ重要なことを決めるPTAの場で、お母さんもお父さんも先生も、目の前の子どもたちのためになる活動、無理のない範囲で継続できるPTA活動にしていけたら良いのではないかと思う。

 大きくなりすぎたPTA組織から脱会するというニュースも時々目にするが、それも真に自分たちの子どものためになる活動をしていくのであればいいのではないか。本質を見失わないことが肝要である。

 



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