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②起きない父親〜ほんとの問題

会社をサボりまくる父親。クビにならなかったのは、大企業だったのと時代が良かったから。
今なら速攻でクビだろう。だって会社に来ないんだから。
社内結婚してて子供もいるから、ということもあったのかもしれない。

クビにしてくれたら良いのに、と子供の頃からずっと思ってた。
会社のおかげで衣食住には不自由せずに育った訳だけど、クビにしてくれてたら、良い家族を演じて暮らす苦痛から解放されてたかもしれない。

会社には行かない、子供には無関心、母親にも無関心。
会社に行かないことに触れられると逆ギレ。
関心ごとは自分の遊びのことだけ。
こんな父親、まぁ最悪だよね。

この父親がうちの最大最悪な問題だと、ついこの間まで信じて疑いもしなかった。

父親のことを無視しまくっていた母親に習い、私も父親を無視、敵対視していた。

私は完全に母親に洗脳されていた。

それまでの私は、母親に父親の悪口を毎日聞かされ、無断欠勤の日は八つ当たりされ、母親のストレスの吐け口にされていた。
いい子でいないといけなかったから、愚痴の聞き役、父親を毎日起こす係、起きなければ会社に電話、母親がして欲しそうな事を自分からやって、少しでも八つ当たりされないようにしてた。
自分のことを認めて欲しかったんだろうな。

なにしたってどうせ八つ当たりされるのに、子供だからそれしか方法がわからなかった。

完全に母親の奴隷だった。

父親は最悪だけど、ほんとの問題は、心を傷つけてトラウマを残し、洗脳、共依存状態にし、私のアイデンティティなど粉々にしてきた母親だった。

気づいた時には、すでに45歳も過ぎていた。


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