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屋上防水工事で学んだ事 (1/6)

この写真は何の写真かお分かりになりますでしょうか。実は、5年前の当マンションの屋上防水の写真なのです。継ぎ接ぎだらけで、しかも防水層の内側から防水層が持ち上げられている事も分かります。おそらく防水層の中に水分がしみ込んで溜まっており、それに太陽が当たって暖められた事で蒸気になって防水層を持ち上げているのではないかと考えております。

なんでこんな風になったかと言いますと、この階下の住戸が漏水したのですが、どこから漏ったのかが分かりずに工事業者に「勘と経験」で場所を推定し既存の防水層の上に防水層を貼り直してもらった為です。ところが、いくらやっても漏水は収まらず、何度かやっているうちにこのように継ぎ接ぎだらけになったものです。

この為、以前の投稿でもお話しましたが、やはり漏水経路を捉えようという事で「抵抗法」という方法で漏水箇所を特定しました。かなり広範囲に漏水箇所が広がっていた為、既存の防水層は使用できない事がはっきりしました。結果として、既存の防水層全てを撤去して躯体の状態にし、その上に全く新しい防水層を全面てきにやり直しを行いました。

防水工事 (2)

次に新しい防水層の写真を見てください。全平らな状態で、非常に綺麗に仕上がっています。これは5年前の写真ですが現在も全く同じ状態で維持されています。このように全面張り替えを行うことで漏水とは無縁になりました。

面白いのは、これほど酷い状態の防水層でも、3社見積もりを取って提案をしていただいたところ、その3社の内2社は「全面張り替え」を提案してきましたが、残りの1社(管理会社経由の業者さんで、日本では知名度もある有名な業者さん)は既存の防水層を残して「上からかぶせる方式」を提案してきたのです。ここまで老朽化した防水をどうして残せるのか、全く理解のできない提案でした。次回、各社の提案内容について報告させていただきます。

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