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電子ブレーカーを設置して電気料金がどうなったか

電子ブレーカーの業者さんに当マンションの低圧電力の電力料金を診てもらったところ、低圧電力の基本料金を現状8,527円 から2,132円に6,400円引き下げることができるとの提案がありました。この低圧電力というのはエレベーターや水道のポンプに用いられる200V電力です。

そこで2022年 11月30日 電子ブレーカーの設置工事を行いました。そして電気料金が完全に切り替わった12月の電気料金を確認したところ、提案どおり基本料金が 2,132円 になりました。使用料金を含めますと支払った金額は工事以前の10月10,512円に対して工事後の12月は4,002円で6,510円のコストダウンになっていました。

なぜこんなことが起きるのでしょうか。実は、従来の契約は動力機械設備(200V)の容量を総合計(KW)し、それを契約容量とするものです。非常にシンプルに言いますと、使用してる動力を最大で連続して使った時の電力契約が現状の契約であると言うことです。ところが実際にはエレベーターを例にとりますと、連続して使っているわけではなく、何十秒かすると必ず止まってしまうわけで、非常に短い時間しか使っていないわけです。
 
実際当マンションのエレベーターは1階から4階まで移動した場合約20秒かかります。現在の既定では、動力をオンにしてから29秒までは契約電力の4倍から約6倍まで電力を使用できる事になっています。つまり起動時の短い時間はかなり大きな電力を使用することが許されているわけです。言い換えるとエレベーターのように運転時間がこの規定時間内であれば契約電力を大幅に引き下げても必要な電力を供給することができるということです。電子ブレーカーがなかった以前は そのような電力の使用状態をリアルタイムで観察することができませんでしたので、最大の使用電力を連続して使用するという契約しかできませんでした。
 
一方電子ブレーカーはコンピューターにより電流の強さと時間をリアルタイムで監視し、規定時間以内であればJIS規格の許容範囲最大まで使用できるようにプログラミングされておりますので、使う電力が規定内であれば契約電力を引き下げても遮断されずに使用する事が出来るようになります。  これが契約電力を低く抑える事が出来る仕組みです。ちなみに当マンションでは導入に308,000円かかりましたが、約4年で回収可能です。なお、保証は10年で電子ブレーカーの更新が必要になると業者さんからはお聞きしております。
当マンションの場合は3年前に直結給水になって水道用ポンプを使用しなくなっている事も影響し、大きな削減になりました。マンションによって事情も異なりますので信頼できる業者さんに調べていただく事が大切と思います。
 
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