理解できない哀情

僕はいつだって心に哀を抱えてる
何がわかるんだよ
僕の愛なんて届きやしない
この悲しみが理解できると言うのなら
僕の心が傷つくことは言わないはずさ

涙は宝石のように美しいけど
そのときの気持ちはどうだろう
ものに内容が比例するとは限らないんだ

感情を基に書き付けた詩は続かない
心に左右されて始めた趣味はすぐに終わる
夢見心地は一瞬
興奮は一時
それなら

一生の代物を探してる

直感を信じても
上手くいかないことはあるんだね
初めて心というものに疑問を持ったよ
どうか僕自身と心が廃れないように
願いたいけれど
祈りたいけれど
想像すれば目の前は真っ暗なんだ
砂嵐みたいに
すぐそこがぼやけて
前が見えない
光を待ってるのに

僕はいつだって心に哀を抱えてる
幻想が壊れて儚く散ったって
それ以上の美しさは思い浮かばない
僕の心が理解できると言うのなら
教えてくれよ
僕でさえもよく分からないから





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