大きな心と小さな背中

強がらないで
誰かに縋ったっていいんだ
思いを溜めないで
誰だって慰めてもらう資格はある

君が泣く姿は見たくない
涙は止められないかもしれないけど話を聞くことはできる
力になるから
全部    全部    吐き出していいんだ

うん
もう疲れたね
うん
もう嫌だよね
僕が君の居場所になれるなら
君がこうして思いを吐き出せるなら

何度だって背中をさするよ
何度だって話を聞くよ
何度だって
何度だって
君の思いを受け止めるから

誰かに頼らないと
時には泣き叫ばないと
君は潰れてしまう

君はこのちっぽけな体に
今までどれほどのものを背負ってきたんだろう
考えるだけで    胸が痛んだ

震える肩を支えながら
僕は君の小さな背中を撫で続けた

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