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寺山修司フェスティバルに行った話

 今年は寺山修司氏の没後40年のため、各地でいろんな舞台やイベントが行われていますね。ゴールデンウィークの寺山の命日に、重たい腰を上げて初めて青森の寺山修司記念館に行ってきました。自分はなんの変哲もないただの大学生なのですが、劇場では同世代よりも上の年齢の方が多いという印象でした。ですが、今回は子供向けのイベントも開催されていたため、若い家族連れの方々も多くいらっしゃっており、少し新鮮な気持ちになりました。
 少し早めについてしまったため、一通りの展示品を鑑賞いたしました。寺山の作品の雰囲気をふんだんに盛り込んだ薄暗い空間とメッセージ、オブジェクトは懐かしい気持ちになるような、ゾクっとするような不思議な感覚をもたらしてくれました。寺山修司記念館の中の物販では、寺山修司に関する書籍やビデオ、グッズなどがたくさん販売されているのですが、没後40年のイベントのために作成されたグッズがたくさん販売されておりました。一番気になったのは、寺山の詩が書かれた本型のピアス……ですが、こんなもの大学にして行った日にはおかしな人だと思われてしまうかなと感じるサイズ感だったため購入を断念。母と行っていた為、母が気に入ったポストカードや私も気に入った缶バッジやステッカー、そして今まで読んだことのなかった『青少年のための自殺学入門』を購入しました。今まで劇作ばかり読んでいたため、あまり小説などは読んでこなかったことを反省し、少しづつですが読み進めています。(大学が文学系のため、そればかり読むわけにもいかず、ほんとにスローペースですが……)母は<家出のするめ>なるものをウキウキで大量に購入し、帰宅後ご近所中にばら撒いておりました。愉快な母です。
 それから、外に出るとピーカンで。地元のお店が運営されている屋台で、<寺山バーガー>と<テラシュー>なるものをいただきました。寺山修司フェスティバルの運営の関係者の方と少しお話しさせていただき、テラシューの作成秘話などを教えていただいたり大変楽しい時間を過ごさせていただきました。コーヒーのお店やアルコールドリンクなどを出している店も出店しておりましたので、父へのお土産や、自分用の珈琲、青森といえばというようなリンゴジュースも売っていたので購入しました。あのリンゴジュース美味しいですよね。あと、地元の学生さんがゴミ箱周辺の番人をしており、食べ終わったパンの袋などを持っておりますと寄ってきて回収してくださるので大変助かりました。
 時間になり森の中の小道を抜けていきますと、献花台が見えてきました。椅子に座って待っておりましたら、運営の方からのお声がかかって献花をさせていただきました。地元の学生さんの『われに五月を』の朗読会や、『ざんねん童子』を見ました。少し長引きすぎかなとは思いつつも、寺山へのリスペクトを感じ良い時間を過ごすことができたと感じました。私はひどい花粉症なのですが、関東住みの為東北に来てぶり返してしまい少し大変な思いをしました。皆様はお気をつけください。
 
 ちなみにですが、寺山修司記念館の周りには特に何もないのですね。だからこそ、子供向けのイベントをするとこぞってそこ一帯の家族連れがやってくるのかななどと考えてしまいました。何もないところが魅力ですね。田舎暮らし、憧れますが私には無理そうです。


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