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#35 誰でも読めるMTG英語 普通じゃない rather than

assign と rather than

今回のカードはこちら

《ツリーフォークの陰影》

「モダンホライゾン」収録のオーラです
オーラについての基礎は#9でやりましたね

さっそく訳していきます

Enchanted creature gets +0/+2 and assigns combat damage equal to its toughness rather than its power.

「Enchanted creature」は「エンチャントされたクリーチャー」
「gets +0/+2」は「+0/+2修整を受ける」

assign(アサイン)」は「割り振る」という意味の動詞です
MTGでは「戦闘ダメージ」の割り振り方に関してのみ使われる単語です
「combat damage」に関する表現で「deal」や「dealt」が使われないのは
多分この動詞だけなので、これを知っていれば直ぐに思い出せるでしょう


「equal」は#17でやった「等しい」ですね

「its toughness」と「its power」はそれぞれ
「それのタフネス」と「それのパワー」
「それ」とは「Enchanted creature」の事です

そして「rather than」は「ではなく」という意味なんですが
日本語と違い、置く言葉の前後が逆なんです

「its toughness rather than its power」は
「それのパワーではなくそれのタフネス」となります

英語になれてないと、ここが間違えやすいんですが
MTGプレイヤーの皆さんなら問題ありません
カードテキストの「rather than」の前後に置かれるのは
通常のルールこの効果で変更された結果なので
通常のルールを把握している皆さんなら正しく訳せるんですね


ここまでの訳をまとめると
「エンチャントされたクリーチャーは」「+0/+2修整を受け」
「戦闘ダメージを」「それのパワーではなくそれのタフネスで」
「割り振る」
となります


totem armor

ではキーワード能力の方も訳します

Totem armor (If enchanted creature would be destroyed, instead remove all damage from it and destroy this Aura.)

「If」なので条件分岐の「なら」
「enchanted creature」は「エンチャントされたクリーチャー」
「would」は#22でやった動作が変更される時の目印で
受動態「be destroyed」は「破壊される」

「instead」は「代わりに」
動詞「remove」は「取り除く」
「all damage」は「全てのダメージ」
「it」はもちろん「enchanted creature」なので
「from it」で「エンチャントされたクリーチャーから」
「destroy this Aura」は「このオーラを破壊する」

まとめると
「エンチャントされたクリーチャーが」「破壊されるなら」
「代わりに」
「そのクリーチャーから」「全てのダメージを」「取り除き」
「このオーラを破壊する」
となります

「してもよい」の「may」が無いので強制効果で
誘発効果の「when」じゃないのでスタックに乗らない
この辺りを解っていれば大丈夫でしょう

この「Totem armor(トーテムアーマー)」とは「族霊鎧」ですね
モダン以下にしか存在していないので馴染みがない方も居るでしょう

トーテムポールとかの「Totem」なので、いつも通り直訳です
「armor」さえ読めれば問題ないでしょう


おまけのhomework

今回のおまけ問題はこちら

《意志の力》

ピッチスペルと呼ばれるカードにも「rather than」は使われています

ヒントとしては「exile」は「追放する」です

答えはこちら↓で確認できます

それでは、また次回

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