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#23 誰でも読めるMTG英語 以外な menace と X の定義

menace

今回のカードはこちら

《夜の長い陰》の裏面
《夜陰の意図》

キーワード能力を持ったエンチャントクリーチャーですね

Menace(メナス)」とは「脅威」や「威嚇」
MTG的に言えば「威迫」です

ですが、あまり馴染みの無い英単語ですね
覚え方のこじつけとしては
「men(メン)」は「男性」の複数形だから「複数のクリーチャーにしかブロックされない」
或いは
「ace(エース)」の「1」から「単独のクリーチャーにはブロックされない」
と連想すると良いかもしれません


except

注釈文も訳していきましょう

(This creature can't be blocked except by two or more creatures.)

「This creature」はそのまま「このクリーチャー」
「be blocked」は受動態なので「ブロックされる」
それに「can't」が付いてるので「ブロックされない」

「two or more」は#14でやった表現で「2以上」

その「creatures」なので、「2体以上のクリーチャー」
それが「by」なので「2体以上のクリーチャーによって」

この能力が「威迫」である事を踏まえると
「except ~」は「~以外」である事が解ります

日本語テキストへの変換としては、これで良いのですが
これだと訳した物を組み立てる時に、わけわからなくなりやすいので
except ~」の順番を入れ替えずに済む様に
ただし~は別」と訳すのがベストでしょう

「This creature can't be blocked」
except」「by two or more creatures」

「このクリーチャーはブロックされない」
ただし」「2体以上のクリーチャーによって」「は別

これなら例外な部分がハッキリして意味が解りやすいと思います


where X is

続いての効果がこちら

Whenever Animus of Night's Reach attacks, it gets +X/+0 until end of turn, where X is the number of creature cards in defending player's graveyard.

「Whenever」は誘発効果の「~たび」
そして、クリーチャー名に「attacks」なので
「このクリーチャーが攻撃するたび」

「it」は「Animus of Night's Reach」の事しかないので
「it gets +X/+0」で「これは+X/+0の修整を受ける」
「until end of turn」と付いてるので「ターン終了時まで」

ここまでだと普通の誘発効果ですが、これではXの値が解りません
それを説明するのが、続きの「where X is
カードテキストで接続詞「where」が使われるのは
Xの値を説明する時だけなので
この塊はセットで「Xは」だと覚えて大丈夫です

続く「the number of」も#17の時に説明しましたが
何かの「数」だと示しているだけなので大した意味はないです
勿論これが「the amount of」の時も同じです

さて、では肝心のXの値の具体的な部分だけ見てみましょう

creature cards in defending player's graveyard

「creature cards」はそのまま「クリーチャーカード」
これが攻撃誘発である事を考えると「defending player」は
「防御プレイヤー」で良さそうです
となると「defending player's graveyard」は
「防御プレイヤーの墓地」

つまりXの値は
「防御プレイヤーの墓地のクリーチャーカードの枚数」
となるわけです

長そうな効果に見えましたが、整理すればこんなにもシンプルなんですね


おまけのhomework

今回のおまけ問題はこちら

《炎の一掃》

「except」が使われてるインスタントです

ヒントとしては
「each」は「各」です

割とシンプルな効果ですが
これを正しく訳せるなら、多少複雑になっても難なく訳せると思います

答えはカード名で検索して下さい
それでは、また次回

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