幸せとは?となる映画「みなに幸あれ」
がついにアマプラにやって来ました。
キービジュアルが公開された時、その妙なインパクトの強さとあらすじに興味を惹かれましたが、劇場の大きな画面と良い音響設備がある環境で見たら絶対怖すぎるなと思って配信を待ちました。
観て改めて思ったのは
「やっぱJホラーこわ…」
自分が幸せになるために誰かがその贄にならないといけない…というのを過剰に生々しくかつ物理的に表現して見せつけてくる映画でした。
今回は直接的なネタバレは書きませんのでこれから観ようかなと思っている方も安心してください。
しかしこちらの映画はかなり痛そうな場面と気持ち悪いシーンが多い精神的に結構キツい映画なので気になるから観ようかな〜と考えている方々はそれを念頭においてご鑑賞ください。
それだけでしっかり書いておきます。
映画が始まって主人公が悪夢から飛び起きた直後に赤いデッカい文字でタイトルがババンと出てくるのですが、文字の力が暴れん坊将軍のロゴと同じくらい強くて一周回って面白かったです。
余談にもならない話をすみません。
タイトルにも“幸あれ”というワードが入っていますが、作中で色んな人物が何度も何度も強調するようにそして必要以上に“幸せ”という単語を使うのが初っ端から何だか不穏な予感がしてたまりませんでした。本来良い言葉だけあって怖く聞こえます。
そして序盤からなんだか不穏すぎる。
些細なことも伏線に見えてしまいます。
確実に何かが隠されている奥の部屋。
明らかに何かを隠しているし様子がおかしい祖父と祖母。と明らかにやばい雰囲気。
その他にもホラー要素ではありませんが街中でサラリーマンにカバンを蹴飛ばされたり、帰ってきた田舎では主人公がいじめを目撃したりと地味に嫌な場面がさらにこの映画の湿度を上げています。とにかく嫌すぎる…
そして主人公は祖父母の家でとんでもない物を見てしまうのですが、これがまたもや日常的なシーンに突然割り込むように現れたのでびっくりしました。
作中で度々わりとデカめの奇声や悲鳴が上がるのですが、別の部屋にいて映画を観ていない同居人に
「なんだお前急にきしょい声を出して…」
と思い切り濡れ技を着せられました。
そのとんでもない物がトリガーとなって瞬く間にしっかりがっつりホラーになっていきます。
こういう田舎や別の場所に行った先で不穏なことに巻き込まれる系の作品はやはり怖さや気色悪さが入り混じってて恐怖を掻き立てられますね。
そしてそこに老人が怖いホラーの要素が入ったらさらにやばい物になりますね。ヴィジットしかり。
あまりにも普通のシーンからシームレスにお爺ちゃんとお婆ちゃんの奇行が繰り広げられるから悲鳴が出ました。今度はしっかりと私の奇声です。
ほんとJホラーのこういう所が怖すぎる…
もうやり過ぎなほど色んなことが起きるのでもはやシュールなコントにも見えてきました。
皆は何を知っていて主人公は何を知らないのか?
一体この作品では誰が正しいのか?
そして幸せとはなんなのか?
私は鑑賞後ブレイバーン四話を観て寝ました。
それでは今回はこの辺で。さようなら。
皆様は今幸せですか??
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?