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星組「記憶にございません!/TiaraAzul」を観た①

なかなかチケットが取れない星組。
星組の舞空さんを推してる同僚に誘われて何度か観に行ってるけど、自力で星組のチケット取れたのが初めて。
記憶にございませんは原作を映画館まで見に行っていたので、結構たのしみにしつつ、「あれをどうやって1時間半にまとめるんだ?」とちょっと不安もありつつ。

以下ネタバレになりますので、避けたい方はご遠慮ください。
また、役者さんのお名前を敬称略して載せています。すみません。


まず、宝塚化されるって聞いて個人的に思ったのが
「外務大臣が耳大きかったり財務大臣が半袖半ズボンのスーツ着てたり総理の息子が未成年飲酒したり総理の不倫ラブシーンで首締められたりするの!?」ということ。
何をあろう本当に全部やりやがった。
おもしれー劇団。宝塚おもしれー歌劇団。
黒田総理が記憶を無くす前の罵詈雑言をスーパースター礼真琴が言うなんて、ねぇ!?そんなんご褒美じゃないですか!(価値観)
あと記憶をなくした後の総理がまた可愛らしいんですよ、礼真琴。それだけでも見た価値あるなって思いました。
ただやはり厳密に映画と比べると、1時間半にまとめあげるにあたりいろいろと割愛されているところがあり(そりゃそう)、そこらへんも突っ込んで書いてみようかなと。ただ、私も記憶があいまいなことがあり間違ってたらごめんなさいね。記憶にございませんので…。

三谷作品って結構小ネタが多いじゃないですか。前作のキャラがカメオ出演してたり、なんでこんなちょっとしか出ないのにこんな豪華な俳優さん使ってるの!?とか。
この映画の中で個人的にお気に入りなシーンがいくつかあって、それが宝塚でどうなったのか書いていきたいと思います。書いていくうちにとても長くなってしまいました。

①記憶をなくした総理が病院から脱走し、定食屋さんに入ってご飯を食べている場面。

映画では、たまたま入った定食屋?町中華?で流れているTVに自分の姿が写っていて困惑するのですが、総理がめちゃくちゃ嫌われているので客から冷ややかな目で見られるんです。その後バツが悪そうに総理は店から出るのですが、これはさすがに宝塚ではカットされていました。
ここは省略しても今後の物語に特に影響はないので全然いいんですが、この定食屋さんのシーン、映画ではすっごいチョロっと天海祐希が(写真で)出てらっしゃるんですよ、しかもめちゃくちゃわかりづらく。(私2回見たけどわからなかった。)
天海様 宝塚の伝説的スターで在らせられるので、何かしらのオマージュがあったら私が喜んだのになあと思いました。

②聡子ナンバーワン!

星組バージョンみた方はご存じの通り総理夫人である聡子(舞空瞳)と秘書の井坂(暁千星)が聡子の番組(聡子ナンバーワン)のリハーサルで踊り狂うんですけど、映画では聡子と井坂が踊るのではなく聡子のみが踊る予定で、その後いろいろあって聡子(石田ゆり子)が機嫌をそこねて帰ってしまったので秘書の番場(小池栄子)が本番で代わりに踊る場面になってるんですね~。
映画での小池栄子のコメディエンヌっぷりが素晴らしいんです。番場のぎこちないダンスも面白く大好きなシーンなのですが、宝塚では井坂(暁)がブエノスアイレスでタンゴをやってたとか何とかで聡子(舞空)の相手として練習しているうちに不倫の関係になってしまった…ということになっています。
まあでも、ありちゃんとなこちゃんのタンゴが見れたのでオッケーオッケー。最高でした。ADのフリップ芸とかも含めてとても面白いシーンでした。

③総理、聡子、敦彦との会食シーン

会食のシーン、映画とほぼ同じように描かれてました!総理が息子の敦彦の名前や年齢が言い出せずあたふたする様子が映画とほぼ同じセリフの言い回しだったと思いますし、店側のサービスで差し出されたシャンパンを総理が断る時に出る舞空聡子の「わたし、のみたーい」の言い方がめっちゃ石田ゆり子だったんですよ!!!可愛い!!礼真琴も夏彦、じゃなくて敦彦の名前が思い出せず「夏は暑いから敦彦!」とかなんとか苦し紛れにゴニョゴニョ言ってるところとかすごく映画を研究されてるんじゃないかと。

④ゴルフコンペ

映画ではアメリカの大統領の接待でゴルフコンペが行われます。総理は記憶をなくされているので、英語も話せなければゴルフも出来ません。で、事前に聡子の弟の鰐淵に記憶喪失の事を打ち明けたうえでゴルフを教えてもらったりするくだりがあったと思うのですが…。
宝塚ではゴルフシーンはまるまるカットされていました。(正確に言うとゴルフコンペはあったていだがその後の食事会からシーンは始まっている)
三谷映画って佐藤浩市をいかに面白く使うかってところがあったりするじゃないですか。今回佐藤さんの演じる古郡という役は比較的渋めに描かれていると思うのですが、その中でもゴルフコンペ中に鶴丸官房長官のスクープを狙いに古郡がキャディーに扮し(女装)ゴルフ場に潜入していて、こっそり総理と接触するシーンがあるんです。雑な女装の古郡が面白くてイイんですけどね。やってほしかったな、極美慎に。(笑)
ゴルフ後の食事会、映画では総理が自らキッチンに立ってみんなに料理をふるまっているフリをしている後で隠れて家政婦の須田さんが料理を作っているのですが、宝塚では割愛されてます。が、ちゃんと須田さんが代わりに作っていることがわかるようになっています。食事会にはインド人ぽい人が居たりして、星組の前世の記憶が残ってるな~と宝塚を見ている人には分かる小ネタがありました。

⑤記憶の戻り方

映画では夜中にキッチンでガサゴソしてた総理を、不審者と怪しんだ家政婦の須田さんが後からフライパンで殴って記憶がもどるはず…。(ここらへんの私の記憶が曖昧)
宝塚では、過去に総理と関係があったとされるアメリカ大統領の通訳にフライパンで殴られて記憶がもどっていました。宝塚版では通訳の登場回数やセリフが少なかったので、関係性をねじ込むには必要なシーンであったように思いました。

⑥各大臣名前当てクイズ

総理の記憶も戻り鶴丸官房長官と対峙していくことになるのですが、映画では鶴丸が総理が記憶をなくしていることに気がつきます。そこで本当に記憶喪失なのか確かめるべく総理に現大臣の顔と名前が一致するかどうかクイズを出すのですが、宝塚ではバッサリカットです。悲しい…。美しい大臣役のジェンヌの顔写真を映像とかで次々出していったらきっと面白かったのに。(と勝手に思ってる)

とまあ…すごい文字数になってしまったので、一旦区切りたいと思います。
次はショーの方の感想を書きたいです。がんばれ私の語彙力。





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