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そこは名も亡き某所

私という寝床を名付けて、
あなたという亡骸を胸に

未だ燃えさかる戦の灯火を
その頬へとあつらえて

子供の陰膳を日々の暗号とし
悲しみも厭わず番いを獣の鮮血へ

哄笑の彼方、彼方へと
人々の補給路を待避しながら確保

そして交える一戦は
寝床に蔓延る瑣末な紋章

想像を絶して幾世代を跨いだとしても
貴女が今宵一晩身に付ける言葉さえ

一抹の予言に値せず

そしてそれは全て灰になって散る

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