見出し画像

サービスデザインからスクラム実践経験を。KAGならではのオンライン×オフライン融合インターンシップ in 函館

はじめに

はじめまして! KDDIアジャイル開発センター(KAG)の伊藤です。
先日、札幌/函館でインターンシップを行いました🎉
今回は函館会場の様子をお伝えできたらと思います!

札幌会場の様子はこちら💁


自己紹介

2023年8月 KAGにスクラムマスターとして中途入社。
これまではインターネットサービス企業でB2CやC2Cのサービス開発を経験、その中でスクラムに出会いました。よりスクラム開発経験のできる環境に身をおきたいと思い転職を決意。
現在は開発業務のほかに、函館の採用活動なども携わっています。


函館インターン概要

サービスデザインからスクラム開発を実践する計5日間のメニューで構成されています。

■ 日程:2024年8月19日(月)~8月23日(金)
■ 時間:10:00~17:30 会場:Gスクエア
■ 内容:
サービスデザインからプロダクト開発までを一気通貫で体験できるプログラムとなっています。サービスデザインだけ、プロダクト開発だけという案もありましたが、KAGの特徴をフルに体験してほしいという思いから、一気通貫にこだわったプログラムになりました。 Day1~2に事前に決められたテーマ「推し活をしている人が函館をスムーズに行動するにはどうしたらいいか?」から開発するサービスを考え、Day3~5にはそのサービスを開発していくという流れです。 KAGは基本的にフルリモートで地方居住が可能な体制になっていることから、全国からスクラムマスター・エンジニア・デザイナーに来てもらい、合計5名のメンバーと一緒に進めていく体制で臨みました。
インターン生は4名で、函館近郊の大学から参加いただきました!

Day1: 「緊張と期待の入り混じる!オンラインでの第一歩」

初日のみオンライン実施のため、Zoom越しにはじめましてを行いながらのスタートです💪

午前中はインターンシップの説明、アイスブレイクをした後に、KAGデザイナーインターン側にお声がけいただき、合同で会社説明やデザイナー・エンジニアの働き方の紹介をさせていただきました!
デザイナーさんとどのような働き方をするのか雰囲気を知っていただくだけでなく、お昼休みはoViceという会議ツールでKAGデザイナーインターンに参加している方々との交流が実現しデザイナーとエンジニアでコミュニケーションがとれる貴重な場になりました。

午後はお互いを知るための自己紹介、アジャイル開発の説明、開発環境説明・構築を行うことでいつでも開発スタートできる状態に!

全員で環境構築実施中・もちろんカメラは常にON!

Day2: 「初めての対面、初めてのサービスデザイン」

2日目からはオフラインで開催!
2回目の挨拶をしたのちに、全員でGスクエアの会議室へ向かいました。

午前中はサービスデザインのワークショップ!
今年は函館を舞台にしたコナンの映画が公開されていたことから、テーマを「推し活をしている人が札幌でスムーズに行動するにはどうしたらよいか?」に設定。このテーマについて、事前に用意したペルソナを元に対象のユーザについての分析・共感を通してどのような人なのかを整理してフィールドワークの準備を進めていきました。

サービスデザインのワークショップは伊藤自身も学ぶことがとても多く、もう一度受けたいくらいの内容でした👀

午後からはいざフィールドワークへ!
全員でコナンのパンフレットを手に、スタンプラリーのスタンプがもらえる丸井や五稜郭に向かい、推し活をしている人の動きや流れ、関わり方やその空間などさまざまな観点で観察していきます。

五稜郭タワーのスタンプポイント

フィールドワークの結果をまとめてアイデア出し(発散)から、今回作成するサービスのコンセプトまとめ(収束)まで終えてこの日は終了!

コンセプトまとめ作業はインセプションデッキの一つであるエレベーターピッチを参考に作成。サービスは聖地巡礼を助けて推し活を盛り上げる「SeichiTrail」に決定しました!!

Day3: 「チームに漂う暗雲、価値ってなんだ?」

午前中はユーザーストーリーマッピングからのMVP作成を実施!と思いきや
ここで大きな問題が発生します..l.
それはKAGが誇るアジャイルマニアであるJ.Kさんからの「これ使って利用者は本当に嬉しいの?」という質問が発端。
そう、実は参加者の皆さんは推し活についてあまりピンと来ていないこともあり、サービスを利用する人にとって何が嬉しいのか・価値があるのか考えるのに四苦八苦している状態でした。

ペーパープロトタイプ作成や、簡単な4コマ漫画で図に起こすことで、全員の認識を整理しつつ少しずつ形にしていきます!

コンセプトの4コマ漫画

午後も残り数時間。コンセプトが固まり開発フェーズに突入です!
コンセプトを何度も見返しながら、自分たちが信じたものを形に変えていく作業が開始。
チーム開発が初めてのメンバーもいる中、試行錯誤しながら作業を実施。
どうしても発生してしまう認識のズレに課題を感じつつ、1日を振り返る時間がやってきました。

良し悪し含め心境を共有することで、翌日につなげられた振り返り

振り返りは毎日終了前の30分で実施していることもあり、本日で3回目。実施内容に慣れてきたこともあり「良いこと」も「気になること」も率直に出せる雰囲気が作られておりました🙌
3日目は楽しかったことだけでなく、「意見が煮詰まって気まずい雰囲気になることがあった」「認識のズレがはどのように解消したらいいか」といった課題感に最も関心が集まりました。
そこでNext Actionとして翌日から「Mobing(いわゆるモブワーク)」を実施していくことに!

Day4: 「これがAgile…!?フィードバックから伝わる変化と楽しさ」

4日目、Mobingで全員で一つの画面を見ながら作業。
経験豊富なエンジニアメンターのサポートもあり、順調な滑り出しに!

Mobing作業中の風景

午前が終わる時、とても印象的な出来事がおきます。
そう、午後に控えるユーザーインタビューに向けて時間調整です。

運営:「ユーザーインタビューの時間14:00と15:00どっちがいい?」
参加メンバー:「15:00がいいです。」
運営: 「それはなんで?」
参加メンバー:「14:00だとその時間までにできるか不安だからバッファを取っておきたいためです。」
運営:「ユーザーインタビューの時間14:00にすると、早くフィードバックもらえる分、もしかしたら15:00まで頑張って作るものが実は不要な可能性もあるよね?」
参加メンバー:「たしかにそうですね!14:00でお願いします。」

14:00までに利用者が使える状態のものを作るのはとても大変でした。しかし、14:00にユーザーインタビューを実施してみると、サービス開発が途中であってもフィードバックを受けることは有益であり、むしろ積極的に受けるべきだということを参加メンバーは実感することにつながりました。この経験を通して、参加メンバーはまさに“目から鱗”の気づきを得たようでした。

これは、アジャイル開発の考え方である「小さく早く失敗し、早期に改善する」という価値観に基づいており、途中段階でもユーザーの声を取り入れることで、より良いプロダクトを目指せることを理解した瞬間でもありました。

この後すぐに方向性の修正をしたりと、フィードバックをきっかけにどんどんとモチベーションが上がってく様子が見られました🙌

前日の気まずい雰囲気はどこへやら、みんないい顔!

インタビィーを引き受けてくださったガンダルフさんに感謝!

4日目の振り返り。早いフィードバックの大事さやモブの楽しさについて記載がたくさん

函館に来てくれていた木暮社長から会社説明タイム!
その後は社長も一緒に懇親会に行って全体で親睦を深めてきました🍻

木暮社長から会社説明 。函館ver


Day5: 「長く短い最終日!考えの根本にAgile。そして若松理論」

5日目は、2回目のユーザーインタビューとその反映をしつつ、発表準備といつもに比べて少しハードな1日。

それでも参加者のみなさんは笑顔で乗り越えて、ついに発表の時間が。

デモとして、推し活サービスである「Seichi Trail」を見せられる状態まで作り上げ、動作を見せてくれました!

また、学んだこととして以下のポイントを挙げてくれました。

・ 共通認識の作り方(ペーパープロトタイプ・4コマ)
・価値について考える時はまず物事を「Whoとして、Whatがほしい、それはWhyのためだ」と言ったユーザーストーリーベースで考えるべきで、これを今後意識していきたいこと
・git を使ったチーム開発経験、モブプロ・ペアプロ
・振り返り(KPT・Fun・Done・Learn)
・VUCA・若松理論

※若松理論とは、積極的に手を挙げてものごとに絡んでいく姿勢のこと
KAG 札幌オフィス長である若松さんが大事にしている行動指針

若松理論は完全な造語ですが、参加者のみなさんからはとても印象に残ったようで、初日の若松さんのアドバイスが最終日まで響いていたみたいです!

最後に木暮さんからの講(好)評もあり、5日間の熱い函館インターンは幕を閉じました。

全員でWマークで記念撮影。なぜWなのか?? WAKONXでお調べあれ!

インターンを終えて

初めてのインターン運営ということもあり、最終日には全員へとへとになっていました。。笑

参加者の皆さんの満足度や経験が運営からすると一番の「価値」なので、いかにKAGとしてサービスデザインからスクラム開発まで経験していただいて、多くの学びを持ち帰ってもらえるか・楽しく過ごせるかをずっと考えていました。

そのため、運営は毎日学生の状況に合わせた「Agile」な運営を実施。
毎日インターン後に1時間近く振り返りと翌日へのアクションを立てて、すぐに実践すること繰り返して改善を積み上げつつ臨んでいました。

その結果、アンケートの満足度が全員から5点満点中5点の回答を頂けて嬉しい限りです。
運営メンバー全員が最終発表を聞いた時にうるっときていたのは秘密です🤫

今回結果こそ良かったものの、準備などにさまざまな課題を抱えている状態でした。特に事前のスケジュール作成や具体的な動き方など・・・

来年以降に向けて、さらに参加メンバー・運営メンバー両方の満足度を高められるよう、今回の一連の流れを再利用可能な状態に整理していければと考えています。
インターンシップの一連の流れには従いつつ、詳細は適宜参加メンバー・運営メンバーで自分達にあった改善を積み上げることで、毎年全員にとって幸せな時間にできたらと考えています💪

最後に

函館はいいところですね!!
気候よし ✨ごはんよし🍣 風景よし 🌉
今年はコナンの映画の舞台ということで、事前に見てから臨んだら予想以上に楽しめました🙌

このような素晴らしい場所で・素晴らしいメンバーと一緒にインターンできたことをとても嬉しく思います。

はじめは自分が北海道・函館にゆかりがあることからアジャイルをきっかけに盛り上げていきたいという思いで運営に携わってきたのですが、土地や場所・参加メンバー・運営メンバー全てに恵まれ、想像よりもずっと素敵な経験をすることができました!

来年はどのような形式での開催になるかはまだわかりませんが、インターンシップそのものは開催すると思うので、今回得た知見を来年に繋げていけたらと思います!

KAGでは新卒・中途の採用活動を積極的に展開中です。
26新卒の募集概要がオープンになり次第、noteやホームページで情報発信する予定です。楽しみにお待ち下さい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?