ちゃんと言えた

今日も暑い日でした。
スーパーに買い物に行って、店内で暫く涼んで、持参した水を飲んで店を出ました。

日傘を差して信号待ちをしていたら、向こうの通りに車椅子の若い女性がいました。

見ていると、両手は動いているのに、余り進んでいませんでした。

信号が変わってあちらに行ったら、声を掛けみよう、そう思いました。

いつも歩いているその舗道は、少し坂になっていた事に気が付きました。

私は車椅子にだんだん近づいて行きます。
声を掛けようと思っていたのに、「余計なお世話かな、このまま通り過ぎようかな」。頭を過ります。
おまけに、角から年配の女性が出て来て、こちらに歩いてきます。
私がその女性に声を掛ける時には、まだ私達の向かいにいる距離です。

また頭を過ります。
「声を掛けている所を見られたくないな」。

私は車椅子の横に来た時、腰を屈めて声を掛けていました。
「少しお手伝いしましょうか?」

若い女性は笑顔で「ありがとうございます。大丈夫です。」、とおっしゃいました。

ちゃんと声を掛ける事が出来ました。
普通なら話しはここで終わるのかも知れません。

私は自分が嫌いなので、自分へのダメ出しがあります。

声を掛けるのを躊躇したのも、声を掛けている所を見られたくないのも、
冷たく断られたらどうしよう、という気持ちがあったからです。

自分に言います。
そんなに自分が可愛いいですか?
そんなに傷つきたく無いですか?

結局、声を掛ける事が出来ても、出来なくても、私は考えるのです。

ありがとうございました。
また明日。






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