DIORのバッグ

25年くらい前夫と行った、バリ島からジャワ島のジョクジャカルタまでの
飛行機の中での思い出です。

目的地はボロブドール遺跡。
フライト時間はどれくらいだったのか、先ほど調べましたら1時間程でした。

乗り込んだ飛行機の座席は、私は窓際、夫はその隣りの席。
通路側の席は空席でしたが、しばらくしてその場所に白人の年配の女性が立ち止まりました。

私は日本語以外解さないので、私の書く女性の会話の内容は想像です。

その女性はフランス語を話していました。
航空券のチケットと自分の座席を照らし合わせて嘆いているように見えました。
「まあ! 私の席は通路側なの!」と。

とっさに私は身振り手振りで、席を変わりますよと伝えました。
女性は大喜びで窓際に座り、私は女性の隣り、夫が通路側へ。

それから到着まで大喜びの女性が私に話し続けてくださって。
膝の上に長方形のDIORのバッグをお持ちでした。
そのバッグの話しをして下さいましたが、少し寂しそう見えました。
バッグは止め金が壊れたままで、その為バッグが開かないように輪ゴムがしてありました。

「このバッグは若い頃大切な人からプレゼントされて、今でも大切にしています」。
私にはそう聞こえました。

頼りにならないのは夫です。
大学では第二外国語でフランス語を学んだと言っていたのに!

ありがとうございました。
また明日。









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?