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Good Luck

こんにちは、うがいまさみです。
今回は、ちょっと長めのグチにお付き合いください。

日本語を教えている人に10代の男の子がいた。
彼は、自分の国の高校にちゃんと通っていて
趣味で日本語を学んでいる。

初歩的な日本語は習得しており、
アニメが好きな、なかなかのおしゃべり君。
「”かぐや様は告らせたい”が好きです」
と日本語で言われたときは、
私は心の中で「Wow!」と叫んでしまった。
▼タイトルだけでは、どんな内容かも全然想像が付かなかったけど…

彼の志は高い。
将来JLPTのN1を取りたいと言い、
日本へ旅行するときは、自分で友達を案内したいと言っていた。

しかし、彼の態度はそれとは裏腹で
真剣さを感じられなかった。
何度もお願いしても、
こちらからのメッセージを読まないし
無断で欠席もする。(もちろん、フォローもない)

これが、もし日本語学校などで
日本語を学んでいる学習者なら
強い態度で指示をしたり、
なんならペナルティをつけることだってできたのかもしれない

しかし彼は自分で望んで、レッスンを受けているだけ。
私から強制してレッスンに参加させる義務は
無いと思っている。

レッスンで会えた日に
「レッスンを忘れないでくださいね、
メッセージを読んでくださいね」
と私が念を押すと、彼は
「あー、すみません、すみません」
とニヤリと笑う。
まあ、まだ未成年だし、大目にみてあげよう
そう何度も考えた。

そして今日。
彼は4回目の無断欠席をした。

3回目の無断欠席の時に
「もう一度無断欠席した場合は、今後のレッスンをお断りします」
とメッセに書いたので、実行することにした。

オンラインサイトの事務局にお願いをし
全てのレッスンをキャンセルさせた。

初めてのことなので、チクっと胸が痛んだ。

私のレッスンになんの問題がなかったとは言い切れない。
彼が真剣に学べなかった理由は、私にもあったのかもしれない。

以前
「先生は、ずっと僕の先生でいますか?」
と聞かれたことがあった。
私は
「もちろんですよ」
と笑顔で答えてた。

だから彼は、なぜ私がレッスンを断ったのか
理解していないかもしれない。
「裏切られた」と傷付けたかもしれない。

それでも、私は
「時間の価値観が違ったんだな」
と思うことにした。

「欠席しても、来週出れば問題ない」
と相手が思うのも理解できるが、

この1時間のレッスンのために
いろいろ調整した私の時間も、実際にあるのだ。
時間は有限。
Time is Money.

ごめんね、Aくん。
私は貴方に合った先生じゃなかったようです。
貴方にピッタリな先生が見つかることを心から願っています。
Good Luck.

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