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何者でもない。

最初は俺も、Tくんも、過去に関わったスタッフ全員漏れなく何者でもない。スキルもない。金もない。人間力もない。女の子を口説く力もない。男前でもない、口が上手いわけでも、喧嘩が強いわけでも、酒が呑めるわけでもない。SEXが上手いわけでもない。真面目なわけでもないし、人の言うことを素直に聞くタイプでもないし、メンタルも強くない。

等しく思うがすげー仕事ができるスタッフに出会ったことなどない。(ここは他店も同じだろうな)みんな等しく何者でもない人たちばかりだった。だから心配するな君たちが今、何者でなくても良いだ。

そして、その何者でもない人の中からこの業界を動かす、この業界を牽引する存在が誕生するのは間違いない。それは君たちにかもしない。そうでないかもしれない。それは自分にしか解らない。

お店をスタートして、3ヶ月目で間違いない手応えを感じて絶対ぽっちゃりシーンでトップを取れる。感じて自分に強く誓った。シーンでトップを取るとね。その為に家族も、恋人も、友人も、趣味も、遊びも、酒全て俺は断捨離し断ち切った。それまで何者でもない存在だった俺が、その瞬間から何者かになった気がする。

Tくんも今では俺の相方としてそばでずっと支えてくれているが最初は、何者でもない普通の女の子だ。今は唯一無二の存在として、お店をしっかり支えていくている欠かせない存在だ。俺みたいにしっかりと自覚して何者かに覚醒する人もいれば、Tくんみたく紆余曲折あるながらも自分の殻を周りにいる人に気付かず破る人もいる。


俺は、自分を中心にしたビジネスが好きだ。女の子の為に仕事をする事が好き、女の子を喜ばせることが好き、この世界観が好きだ。アングラな仕事が好きだ。誰もできない、しない仕事をするのが好きだ。この条件が揃って俺は何物でもないあの時存在から今では少しだけ、何者かになったのだろう。と自覚はしている。



大丈夫だ。あいつも、こいつも、あの人も、親も、友達の、好きな人も、嫌いな人も、上司も、部下も、取引先も全員最初は何物でもないからな。別にならなくてもいい。ならないといけないわけではない。

でも、男として生まれたなら、そんな立派なちんこが付いてるならなっておいて損はないぞ。何者かにね。

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