こどもの日〜祖父母より愛を込めて〜

孫よ、今日はこどもの日、君のために選んだ特別な日だ。
君がこの大きな鎧兜の前に立つ姿は、未来への大きな一歩を象徴している。この鎧兜は、古来から子供たちが健やかに育つよう願いを込めて飾られてきたものだ。
今日、私たちはこの伝統を通じて、君の前途に幸多からんことを祈っている。

浮世絵師、歌川国芳による「坂田怪童丸」の絵を見て、その勇気と力強さを君にも伝えたい。この作品に描かれている怪童丸は、幼いながらにして非凡な力を持つ英雄であり、困難に立ち向かう勇敢な心を持っている。
彼の物語は、どんな困難も乗り越えられるという希望のメッセージを私たちに伝えてくれる。

怪童丸のように、君も人生の困難に立ち向かう力と勇気を持ってほしい。
そして、それには心も大切だ。心優しく、そして思いやりを持つこと。これら全てが、君を真の勇者にするだろう。

これからの君の成長を見守る中で、私たちは以下のような願いを込めている。

勇気 - 新しいことに挑戦し、未知のものに対する恐れを乗り越える勇気。
強さ - 精神的、肉体的な強さを育て、自己の限界を常に押し広げる力。
知恵 - 知識を深め、賢明な判断ができるようになること。
優しさ - 他人に対する深い共感と、支援する心を持つこと。

子供の日に君に送るこの鎧兜は、これら全ての美徳を象徴している。君が成長し、自分の道を歩み始める時、これらの資質が君を導いてくれることを願っている。

今日、この日を祝して、君に幾つかの言葉を贈る。
怖がらずに前に進むこと。
いつも心に勇気を持って。
そして、いつかこの物語を自分の子供たちにも語ってあげてほしい。その時、君もまた、新しい世代に希望と勇気を伝える者となる。

君の未来が輝かしいものでありますように。

愛を込めて、祖父母より。