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『F vol.7』香川県立高松工芸高等学校美術科 2023年

高等学校が発行しているレベルではない。

インタビューしている美術作家が豪華。土屋仁応、白井美穂、カイシトモヤ、高浜利也、鴻池朋子、稲崎栄利子、今野健太、城井文、白山comcept、中村信喬、赤松音呂 。作家の肩書きが先頭にインパクトがあるようにしているのが、高等学校から進む道の参考にもできる。経歴がわかりやすい。

鴻池朋子のインタビューではユニークな手法がとられている。作家の作品のイメージからインタビューが原稿用紙上のやりとりをそのまま残していて、そしてその文字の背景が学生の作品となっていて、とても面白い癖がありすぎて読みづらいけど、こういうのは普通の雑誌にはできない。心みだからすごく面白いと思う。

62ページからは生徒のお弁当とカバンの紹介をしている。カバンを身に付けている後ろ姿と中身の紹介をしている。それぞれポイントを上げている。その次には、美術館の教員のカバンの中身も紹介している。買い物かごをカバンにするなんて斬新すぎないか。生徒も教員もごちゃごちゃしていない。きちんと整理されているのが見て取れるポイントポイントで色を入れているのが共通点ではないのかな。

作家ごとに、それぞれの作家が持つ色や雰囲気をデザインに込めていて、作り手の思いがふんだんに入っている。ただ普通の雑誌と違うのは、印刷のクオリティーがもう少し紙にこだわると、さらに生徒の思いが表に出てくるのではないかと思った。

奥付がないのはなんでだろうかもったいない。

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