見出し画像

「進撃の巨人」の沼にハマる

2023年11月にアニメ完結した「進撃の巨人」について。
実はまともに見始めたのが去年3月に放送された
The Final Season 完結編の前編。
ハンジさんの最期を見て
「あの人は男?女?カッコイイ‥!」
と衝撃を受け、完結編も見てから
「‥よし!初めから追ってみよう」と、
我が家の「進撃の巨人祭り」が始まりました。

最初の印象は「暗い、ムリ」

本誌派、コミック派、アニメ派と言われますが、
うちでは家族がアニメを見始めたのがSeason 3の途中から。
NHKで深夜に放送してたのをダンナが録画して、それを
まだ幼い子どもたちも一緒に見ていたんですが、
私が目にしたのは第4期からだったのが
タイミング悪かった‥

絵面が怖い‥何だこのアニメ?

みんな、やたら顔にタテ線入ってるし、
ヒロイン?のはずのガビも、楳図かずおチックな絵面だし。

戦士候補生の4人がパーティーで給仕をしていて、
キヨミさんの着物にワインをかけてしまった場面で
「加賀友禅?」とデジャブを感じたのを覚えてる。
(※一条ゆかりの『有閑倶楽部』の9巻「愛すればこその巻」で、
立食パーティーで、ケチで有名なお婆さんの着物に
誤ってお酒をこぼしてしまうが、お咎めなしだったというエピソード)

その後もアニメ第4期ずっと暗くて、
ニコルさんのレストランで子どもを殺す殺さないとか
脊髄液入りワイン(気持ち悪?)がどうのとか、
コニーとアルミンが飛行船を爆破させないために
かつての同期を殺さなければいけなくて
「何でだよ!仲間じゃないのかよ?!」とか絶叫してる場面とか、
もう、ツラい‥!

四十路こえると、涙腺もろくなるんだよ、
子ども向けの絵本を読み聞かせする時も
うっかり胸いっぱいになっちゃって声を詰まらせたりする
弱くなったメンタルには、
嫌ミスとかハードな話はツラいんです‥!

架空の世界でまで余計なストレス感じたくない、
ハッピーエンドと分かってる予定調和のものでないと
安心して見れない性分なので
(そのわりに人が死ぬ前提の推理小説スキだけど)
それ以降は家族がアニメ見てても
リビングに近寄らないようにしてましたね。

でもこれは、ハリポタの1や2を見ずして、
いきなり『不死鳥の騎士団』から見始めて、
複雑な人間関係も把握しきれず
「重たい、暗いな~」と一蹴しちゃうみたいな感じ。

せめてSeason 3から見てたら印象は違ってたでしょう。

絵柄も明るめで、「ガンダムみたいな感じかな?」と
もうちょっと興味をよせたはず。

その証拠に、子どもはずっとお父さんが見てる時に
一緒に見てましたね。

子どもが運動会の練習の時に
ペアの男子が「ささーげよ、ささーげよ♪」って
いっつも歌ってる、という話を聞いて、
「ふーん、あんなダークなアニメでも、
園児~低学年層も見るんだな」
と思ったものです。

あと、物語に入りにくい決定的な理由として
途中からでは設定がつかめなくて謎が多過ぎ。

ダンナに「どういうストーリーなのか要約して」とたずねても、
アニメ80話分の物語を1分で語れるはずもなく、
ダンナの説明きいただけでは
「あ~ハイハイ、AKIRAみたいな世界観の話かな?」
と自己完結してしまった。
というかダンナも原作読んでないし
その時点でアニメ第1、2期も未視聴だったので
詳細なとこまで理解してなかったというのもありますが。


【ダ・ヴィンチ】2011年6月号での特集は10ページだけ、最新巻が4巻という時なので、「東日本大震災と巨人の侵入」との関連についてこじつけが目立つ記事。完結した後の特集は24ページ。10年かけて完結したのに表紙は飾らなかったんだ?マーレ編からコミック売上も落ちたというけど、鬼滅の刃の完結のときは新聞ジャックして広告してたのとはえらい違い。


漫画はなおさら興味なかった

そういや別マガで連載してる当時、
「進撃の巨人って漫画があって、面白いよ」と
知人(ブログをすすめてくれた人)から聞いた記憶はあります。

私は当時は週刊モーニングを購入してたので
他誌まで買う余裕はなく、当時
「別マガの他の漫画はいらない、
進撃の巨人だけが読みたい」
といった意見に対して、

「わかる~、私も『将棋の渡辺くん』は読みたいけど
他の漫画は興味ないから」

と共感したものです。
(※『将棋の渡辺くん』は1~2年に1冊のペースで
コミックが出るのが待ちきれなければ
本誌を買えばいいのですが、そこは我慢して
気長に待ちながら全巻そろえてます)

ネットでひろえる原作の画を見ても
「諸星 大二郎に寄せてる‥?」
という印象しかありませんでした。
(実際は諫山氏は
新井英樹、皆川亮二、三浦建太郎、弐瓶勉
の影響を受けたらしい。うう、誰も知りません
すみません)

でも本誌で知ってたら、続きが気になって気になって
何年もやきもきしてただろうな‥


【ダ・ヴィンチ】2014年10月号。「進撃の巨人」が表紙をかざり、関連記事はなんと60ページ。最新刊が14巻で売上累計は4000万部だから扱いも変わるな。
(画像を縦で挿入する方法が分からなかったので横向き‥;)


進撃の巨人に心をつかまれた2ヶ月間

11月半ばからAmazonプライムで、
シーズン1から順番に見ていきました。
夕食後に1日1~3話のペースで、
土日はもっとハイペースで。

そして年末、SASUKEも他の特番も録画だけして
時間さえあれば進撃の巨人を見ることに費やし、
ついにThe Final Season 完結編の後編にたどり着いた!
ようやく年内に見終わった~!
感無量だね~~!!
さて‥

もう一回、第一話から見よう!!!

という母の提案は却下されましたが、
一人で見たい回の見たい場面だけ視聴したり、
消化しきれなかった謎を
色々なネットの解説サイトを読みこんで
理解を深めています。

結論としてはですね、アニメにしろ漫画にしろ、

進撃の巨人、全人類に見てもらいたい!


自分の国が侵略される憂いを消すために
「敵」を駆逐するため大量虐殺したけれども、
子孫へ禍根は残り、時代が下って報復される。
地ならしは、エルディア人にとって
自己防衛のための切り札だったとはいえ、
結果的に世界から巨人は消滅したけれども、
ベターな選択肢だったのかどうか。

ストーリーが完結した後も考え、咀嚼していくごとに
「進撃の巨人ってすごい話だな」
と思うのです。

対話をして相手を理解する努力を
あきらめないハンジさんが、
「話し合おうよ!」と常に主張していたアルミンを
次期団長に指名したのもうなずけます。

ずっと原作から追い続けていた人は
「進撃の巨人、終わっちゃったね~」
と今はロスに陥ってるかもしれませんが、
私は今までの空白の10年間を取り戻すため
始まったばかりです。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?