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35【恋愛小説もどき×親友との思い出】

翌日、またきりんさんがお店に来た
酔っ払いというものは恐ろしいものである
きりんさんの中で、昨日のことが記憶から末梢されていた

「オーナーに避けられている気がするんだけど、、、」
 
私は昨日のことをもちろんはっきりと覚えているけど、
きりんさんの名誉のために、忘れたふりをすることにした
きりんさんが言っていることは正しい
オーナーはきりんさんを避けている!笑

きりんさんがお店から帰るときには、
私に送り出しに行くよう促し、オーナーはさり気なくいなくなった
初めは「ごめんね」と謝っていたが、
それもなくなり、
「どろん」と言って忍者のポーズをして、
私に送り出しするよう合図をするようになった
が、それもなくなり最終的には無言「どろん」になった

この頃私は、朝起きると眩暈で起きられなくなることが度々あった
「メニエール病」だった
これは睡眠障害など、ストレスが誘因になることがある
私には思い当たることが山ほどあった

私は受験を見据えて勉強を始めていた
私はどう考えても努力型で、天才型ではない
それを分かっているので、
目的があればちゃんと勉強する
それも、結構ストイックに!

しかし私は、遊びも諦められなかった
少し前から、ゲーム以外にも夢中になれるものを
見つけてしまったのだ!!
私は夢中になると、食べるのも寝るのも休憩も忘れてしまう

ちなみに私はリアルで休憩時間を自分で決められるという
自由なお仕事をしているのだけど、
仕事に夢中になると、この3つをよく忘れる
その割にライブのチケットを取る日には、
きっちり自分で業務調整できている、、へへ笑

話は戻って、私は父のiMacの中に
「宝物」を見つけてしまったのだ
父がいた頃は、見つからないように
父が深い眠りについたのを見計らい、
こっそりと深夜に活動を開始していた

ぽーーーーーーん

わわわわわ、、、
間違って起動音を鳴らしてしまった時には
心臓がどきどきした
父の様子を確認して、再び作業をすすめる
そう、iMacは父の寝室にあったのだ

我が家では典型的な、昔ながらの、封建的なシステムが採用されていた
要するに、父の言うことは絶対、家族で一番偉いという家庭だった
父のPCを無断でいじるということは
我が家では言語道断
、、、だから、こんなにもこそこそしている

もったいぶってしまったけど、、、笑
私の「宝物」は、Adobeのソフト
「illustrator」と「Photoshop」だった
ひと通りいじった後、痕跡を残さないようにするのが大変だったけど
それ以上にソフトをいじる楽しさが勝ってしまった!
父がいなくなった今、iMacは昼夜いじりたい放題
私のPCスキルは格段に上がった

それと引き換えに、健康被害が出てしまったのだ
私は仕方なく、「ゲーム」と「宝物」を引退することにした
引退するとみるみるうちに病状がよくなっていった
その後、携帯ゲームのグリーの「ドラコレ」というのが面白くて
無課金でデッキを強くしていったら
また病状が悪くなったので、もう本当に、引退することにした

なんでも、ほどほどというのが大切
PC作業は3時間までで一旦休憩、
ゲームは実況を見るだけにしよう
しゅん




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