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36【恋愛小説もどき×親友との思い出】

ある時、ぽにに関する噂を耳にしてしまった
私は噂話はできるだけ避けてきた
理由はひとつ、、、
しんどい

「パパ活してるらしいよ」
「彼氏とっかえひっかえしてるって聞いたよ」

噂話をしている友達は私の反応を
興味深そうに伺っていた

私はもちろん親友のぽにが
マイナスになるようなことはしたくない
「へー知らんなあ」と言いながら
それ以上何も言わなかった
そうしたら自然と違う話題になっていった
私はその後、惰性で会話をしながら、違う頭では
ずっとぽにのことばっかり考えていた

ぽにの性格からして、パパ活はほんまに、ない
彼氏をとっかえひっかえも、ちょっと考えにくい
ぽには極端に無駄を嫌うからだ
ぽにがもし彼氏を作るなら、
まず慎重に人を選んで、
自分が一緒にいて楽な人と
ずっと付き合うタイプだと思う

自由を好む人やから
束縛されたり面倒だと感じたらあかんかもな
あとは意外とマナーやルールにうるさいから
怒らせたら即別れるかも知れない
で、その後すぐ次いこうって、
なるかな、、、ならへんよね

噂話を鵜呑みにはしない
私はぽにのことをよく理解しているはず
噂話の内容はぽにの性格や思考からして
考えにくいことばっかり、、、
それなのに、なんやろう
このもやもやした気持ちと胸騒ぎは

ぽには最近ちょっとイライラしている
そのことと関係あるのかな
ぽにと、話したいな

とっかえひっかえと言えば、、、
元カレは私と別れて、恋を謳歌している様子
見る度に、全然違うタイプの子と一緒にいる
元々ストライクゾーンが広いのだろう笑
勝手だけど、なんとなく気が悪いな
別れてしばらくは自重して欲しかったかなー
いやでも、良かった!
本当に、良かったよ!

私は学校で、ぽにと話をする機会をうかがっていた
でも、そんな時に限って
なかなか2人で話せないもの

「ぽにの家久しぶりに遊びに行ってもいい?」
「おいで」

ぽにの家に向かう途中で、
学校では見かけない男子が声を掛けてきた
他校の子、、?
ぽにのことを知っているようだった
親しげに話している

ふと男子の着ているTシャツに目をやると
着物を着た人達が豆まきをしている絵柄が目に入る
身分の高そうな人が高いところから豆や金品をまき、
それを楽しそうに人々が拾っているという、、、
若干、ひっかかるものがあるなあ
それに、こういうのって、、、
外国の人が観光に来た時に買うやつやん

初対面の人に対して失礼すぎる
笑い声えぐいなー、と思われるに違いない
でも無理だ、笑いが我慢できない!!

はっははっははははっはは!!

ぽにがTシャツ男子に言う
「この人は、あんたの着てる訳の分からんTシャツにツボってるねん」
男子は顔を真っ赤にさせて
「うわ最悪」と言って去って行った

「ごめん!うちのこと無視して、追いかけていいよ」
「別にええねん」

ぽには、今まで見た中で一番冷めた表情をしていた
どきっとした
私の知らないぽにがいる















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