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どこかに普通の街はあるのだろうか

普通の街に住みたいと最近強く思う。
今住んでいる街は東京都内でも地味な街で、それが何よりの良さだった。
ところが近年、意識高い系のバカ(失礼)が街づくりに乗り出してきて、自然発生的な街並みが人工的で気持ちの悪い姿に急速に変わりつつある。
そういう街を必要としている人たちもいるのかもしれないが、それは普通に人が暮らす街とは言えないと思う。
それで、引越しするべきか悩んでいる。

防災対策を強化するような街づくりはもちろん歓迎だ。
私が嫌悪しているのは、「人が集う街」などのキャッチコピーで進められる街づくりだ。
勘違いした人間たちが集まって、パワーポイントをこねくり回しながら自己満足な企画書を作って公表して、わざわざ税金を投入して、街をダメにしていく。

少なくとも東京都内はどこの街であろうとも、もう人が集う必要はないだろう。
すでに集い過ぎているのだから。
目指すべきなのは防災対策や防犯対策を強化しながら、いかに人が集わない街にしていくかだと思うのだが。

あらためて普通の街ってなんだろうと考えると、重要なのはその街に自然発生的な要素があるかないかだと思う。
高速道路とマンションに囲まれた無機質な街でも、それが自然発生的に生まれた街ならば普通の街といえる。
そういう街が好きな人たちが自然に集まって普通に暮らしていくだろう。

かつてはどこの街も、普通に人が暮らしている普通の街だったのになあ。
普通について考えながら、次に住む街を探していくかな。

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