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お線香やお香を焚く意味



お香を手作りするようになって
香りの持つ癒し力を再確認しています。

私が手作りするお香はどちらかと言うと
リラックスやリフレッシュをメインに考え、
フレグランスを楽しむものとして
意味を持たせています。

作り方も『香り』と言う意味でも
良く似ているお香(インセンス)。

https://naturalaccord.hp.peraichi.com/okou

お盆用の準備に白檀で御線香を手作りしてみました。

インセンスと御線香では
焚く場面や状況に違いがあることに気づいたので、
少し調べてみました。

御線香は故人の霊前や仏壇、墓前などに捧げますが、もともとはどのような意味があったのか、
調べていくと色々な考え方があって意味も一つで無い事がわかりました。


 御線香は仏教儀礼につきもので、釈尊在世当時から行なわれていたのだそうです。


日本には、推古天皇の御世に淡路島に香木が漂着したと『日本書紀』に記され、唐の鑑真和尚が仏典とともに、香木を携えてきたというのが『香』の流行のはしりといわれているそうです。


香は特に夏など部屋の臭気を消すために用いましが、神仏の食料ともいわれ、高価なために珍重されたそうです。

 
西暦5世紀頃に書かれたという古代インドの仏教教典『倶舎論』には
「死後の人間が食べるのは匂いだけであり、生前、善行を積み重ねた死者は良い香りを食べ、

悪業の限りを尽した死者は悪臭しか食べられない……」と書かれ
お線香は本来、死者への供物という意味があったものと考えられていたそうです。



善い行いを重ねてきたご先祖様に良い香りのする線香をたいて、どうぞお召し上がりください、
と捧げる意味もあり


死臭を好み良い香りを嫌う悪霊や邪鬼をお線香をたくことによって遠ざける意味もあったのだとか。


また、
御線香を焚く本人を清める意味もあるそうです。

御線香の煙りの行方を
落ち着いた気持ちで見ていると
心が安らぎ癒されるのは
汚れを払い清められるからなのかもしれないですね。


「人間は死後、次の生を受けるまで線香の香りを食べる」なんていう説もあるようで、

質の高い線香を焚くことによって、「故人に良い香りを食べてもらって、来世でも良い魂に生まれ変われるように」という願いを込めるという意味合いもあるのだとか。


専門的には、仏壇にお供えするものを「灯華香飯(とうげこうはん)」と呼び

『灯』はローソクの光で、
「仏様の知恵」を象徴していて

『華』は花で、生き生きとした仏様のいのちを。

『香』がお線香のことで、
「仏様のわけ隔てないご慈悲」を表していると言われています。

仏壇に御線香を焚く事で、
煙りを通じて仏様と対話もできるという意味もあるそうです。


最後の
「飯」はご飯のことで、
「仏様の恵みによって食事ができることに感謝する」という意味があるそうです。


「仏様のために」「ご先祖様のために」と捧げている供物も、実は「自分自身のため」であることに気づかされます。


仏様の知恵の光によって導かれ、花を見て活力を得て、お線香の煙でご慈悲をいただく。


そう思うと、今まで何も考えずに
「仏壇に線香をあげる」という行為も、非常に尊いものに思えきました。

今年のお盆には
私が手作りした御線香をご先祖様のため亡くした大切な友のため
穏やかな気持ちで御線香を焚く時間を過ごしたいと思いました。

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