人生初|学校でメガネを初めてかけた時の話
メガネを初めてかけたのは小学3年生の時。
クラスにはメガネをかけている子は
たぶんいなかったと思う。
街で唯一の老舗眼鏡屋さんで購入したメガネは
あまり気に入っていなかった。
べっ甲でフレームの上の方が紫、下の方が透明だった。
今でも鮮明に覚えている。
今になって思うと、子ども用のメガネは今ほど種類はなかったのだと思う。そして、街で唯一の老舗眼鏡屋だけあって
安い買い物ではないことは子どもの私にもわかった。
本心は「メガネ嫌だな」と思っていた。
でも、黒板の字が見えないから「仕方なく」買ってもらった。
買ってもらったからには気に入らなくてもかけなくてはいけない。
購入した次の日から学校でメガネをかけることになった。
恥ずかしさ120%
そこで、私がとった行動は…
朝礼の時、担任の先生のもとへ、ツカツカと歩いて行き
「私、今日からメガネをかけます!」
と宣言したのだ。
別に親に「そう言いなさい」と言われたわけでもない。
前の晩から決めていたわけでもない。
ただ、なんとなく宣言したかったのだろう。
先生にもクラスメートにも同時に宣言できた。
宣言することで、恥ずかしい気持ちを振り払いたかったのかもしれない。
高校野球の選手宣誓みたいに
私の「メガネ人生スタート」を宣言したのだ。
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