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白猫との出来事

彼の飼っている白猫の名前を呼ぶ時、わたしは
○○さん
と、さん付けで呼ぶ。

頻繁に出入りするようになり、1ヶ月ぐらい経った頃、
わたしのちょっかいを受け入れてくれて、
白猫さんからも何気なく近づいてくれるようになった。

ある時は片膝に肉球をちょこんと乗っけてくれたり、膝の上をスタスタ歩いたりすることもあった。
1度だけだったが。

お触り、撫で撫でもできるようになった。

顎を撫でるとそのまま顎を突き出して伏せてきた。

目は閉じて至福そうな顔で延々と撫でさせてくれた。

これは嬉しかった。

こんなこともあった。

彼が通りがかりに白猫さんを触っていた。
わたしが手で呼ぶと彼のお触りをはねのけ、颯爽と私の元に来て、撫で撫でを受け入れ、伏せの状態に。
そうして彼を落胆させることが数回あった。

そして、念願の肉球にも触らせてもらえるようになった。

撫で撫での延長でそーっと肉球をぶにぷに。

初めて触れた肉球に、そのときのわたしは驚きと嬉しさに顔面が崩壊していただろう。

そんな日が続いたある日。

ソファで仮眠をとり、目覚めたときに、目頭にはれぼったさを感じた。

すぐに鏡で確認すると、片目だけ赤く腫れた様子があり、ゴロゴロしだしてきた。

これはやばいと危機を察知し、眼科へ直行。


診断は、猫アレルギーでした。

なるべく同じ部屋にいないように。と先生から忠告が。

もってのほか触るのもよくない。と言われ

ショックを受けながら、帰宅しました。

次に会いに行ったときのこと。

自分の眼も大事である。

気をつけようと思い、触るのを我慢することに。

白猫さんも、私が近くにいったり、触ってこようとしなかったりする様子に敏感に反応。

勘づいたかのように、それ以来、近づいたり荷物にマーキングすることもなくなりました。

彼とも、この話は共有しており、2人で白猫さんの勘の良さ、私が触れるのを遠慮していることを理解し察知したのではないかということにびっくりしたのでした。

それから先生の触らないようにという忠告だけ守り、同じ部屋で過ごす日々が続きました。


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