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目指すは久能山東照宮!一泊二日で静岡の名所旧跡をゆく②【久能山東照宮編】

前回の記事で薩埵峠の絶景を堪能した私たちは、次の行き先を決めかねていた。
本日の宿泊先は静岡市内の東横インであるため、これを考慮した行き先を考える必要もあったのだ。
そういうわけで車内で友人に候補を提案していた所、非ライバーだった友人がラブライブサンシャインまでは観たのだという。
なるほど、それならば…

そう、静岡でラブライブと言えば、この地をおいて他になし。
直ちに沼津を目的地に決め、新東名を爆走したのだった


駿河湾沼津サービスエリア

新東名を走るたびに寄ってしまうのが、この駿河湾沼津サービスエリアだ。
沼津市内にあるという事でAqoursのパネルが展示されており、全盛期ほどではないが各所でラブライブサンシャインを推しているサービスエリアである。

前回、関東遠征を行った際も同じパネルを撮影しているのだが、やはり何度行ってもその都度撮影してしまうのはラブライバーの性とも言うべきかもしれない。

伊豆半島と駿河湾

ここに到着したのは午後3時頃だったが、この時間に到るまで我々は昼食を取っていなかった。
実は、私の旅ではこういう事をやりがちだ。
目的地での滞在や移動をしている間に時間が過ぎてしまって昼食を先延ばしにしてしまい、最終的には昼食自体を取りそこねてしまうのだ。

さすがに午後3時ともなれば夕飯の時間も近く、駿河湾沼津サービスエリアで何かを食べるかどうかは迷った。
しかし、ここから短時間とは言え聖地巡礼をする以上は何かを食べておかねば空腹に耐えかねるだろうという判断と、食欲をそそり立てる匂いの前に降伏し富士宮やきそばを食べている。

俺の嫁

ラブライブサンシャイン聖地巡礼

すでに夕方近い時刻であった事から、内浦を中心に場所を絞って聖地巡礼をする事にした。
先年、一日かけて聖地巡礼した記録を記事にしようと考えているので、あまり深くは触れないこととする。

内浦地区近辺

三津海水浴場
ここに来たら必ず誰かがやっている
(これは私がやった)
安田屋旅館
(主人公高海千歌の生家のモデル)
劇中にも登場したコンビニ
いつ来ても痛車がいる
松月
この案内標識もアニメに出てきた
三の浦総合案内所
大川家長屋門
(黒澤姉妹の生家のモデルとなった家)

欧蘭陀館 下河原店

内浦から離れて沼津市街地へ行き、夕食を取ることにした。
せっかく沼津に来たのだから、やはりここでもラブライブゆかりの店を訪れたいと考え再訪したのがこの店だ。
主人公の幼馴染、渡辺曜の生家として設定された場所にある喫茶店であり、それ故に店内の至る所に渡辺曜ちゃんのグッズが溢れている。
なお、劇中での曜ちゃんの生家は喫茶店ではない。

ヨーソロー!
追加注文してしまった…
マジ天使

安田屋旅館

安田屋旅館は内浦にあるはず、内浦には先ほど行ったのではないかと思った人もいるだろう。
不思議なことはない、私たちは戻ってきたのだ。
欧蘭陀館おらんだかんで夕食を済ませた私たちは、本日の宿泊先である静岡市へ直行せず逆方向である内浦まで引き返したのである

そのお目当ては、安田屋旅館にある日帰り温泉だ。
前回訪れた際に温泉を利用することが出来ていなかった事が心残りだった事と、宿泊先は入浴設備が最低限のビジネスホテルであるため、温泉に浸かっておきたかったという理由による。

しいたけとは、主人公の家で飼育されている大型犬のことである
最新のLoveLiveDaysまで置いてある
ラブライバーは買いがち

日帰り温泉を堪能した私たちは静岡市内へ向かい、長い1日を終えたのだった。


2日目(2月12日)

日本平ロープウェイ

日本平ロープウェイ駐車場

久能山東照宮は久能山と呼ばれる山の頂上に位置しており、そのアクセスルートは二通り存在する。
一つは、日本平の頂上にある駐車場に車を停め、日本平ロープウェイを利用して久能山まで降りる方法だ。
もう一つは、久能山の麓まで行き車を停めて1159段もの階段を登る方法である。

言うまでもないが、私たちは前者のルートを使用した。
1159段もの石階段を登るようなガッツは到底持ち合わせていないし、過剰な疲労は帰宅に支障をきたすと考えたためだ。
ちなみに、この1159という数字から「いちいちごくろうさん」と呼ばれているそうである。

駿河湾
世が世なら徳川家専用のゴンドラだ
高所は苦手な私、子供よりもビビる

今回は全国旅行支援を利用して安く宿泊しており、そのおかげでクーポンを使うことが出来た。
しかし、クーポンの額たるや千円という少額であり、日本平ロープウェイの乗車券の足しにしかならない程度である。
GOTOトラベルの時よりも宿泊補助の割引率も下がり、GOTOトラベルを制度開始と同時に利用するほど多用していた身としては、随分しょっぱくなってしまったと感じざるを得なかった。

なお、日本平ロープウェイの乗車券は複数あり、久能山東照宮や東照宮博物館等とのセット券もあった。
私たちは博物館までは時間がないと判断し、ロープウェイの往復と東照宮観覧券がセットになった1750円の乗車券を購入したのだった。

家康公を演じるには、松潤では背が高すぎる

まさかこんな所で鉄道むすめを目にするとは思っていなかった。
そもそもロープウェイというのは日本語では索道といい、鉄道には当たらないような気もするのだが、広義では鉄道に分類される事もあるらしい。
調べてみたところ、索道事業は鉄道事業法の適用を受けているそうだ。

割りと酸味が強めだった
静岡市街地方面

久能山東照宮

全国に複数存在する東照大権現たる神君家康公を祀る神社の一つで、日光東照宮と並び有名な神社だ。
その規模や壮麗さは日光東照宮には及ばないとは言え、各所に施された動物の彫刻などの装飾からは日光東照宮を想起させられるものがある。

東照大権現とある
この壮麗華美な装飾は、まさに東照宮
威風を感じさせる唐破風
家康公の霊廟
側溝が…
排水設備があるのは驚いた
家康公愛馬之墓所
成瀬隼人正正成とは尾張藩の附家老であり、また犬山藩主を務めた大名だ
久能海岸
久能山東照宮の御朱印

「史蹟久能山」と刻まれた石碑があるのだが、せっかくの石碑の手前におみくじ売り場を設けて石碑を隠してしまうというのはどうなのだろうか。
曲がりなりにも観光地ならば、もう少し配置を考えたほうがいいと思う。


蓬莱橋

世界一長い木造橋としてギネスブックにも掲載されているのが、島田市の蓬莱橋ほうらいばしだ。
全長897.4メートルのこの橋は、かつて東海道でも屈指の難所であった大井川に架橋されている。

大井川が難所であった事は「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」という歌にも現れている。
これは、当時の大井川は架橋されておらず、旅人が渡河するためには川越人足かわごしにんそくと呼ばれる男たちを雇って背負ってもらうか、あるいは輿こし(乗り物)に乗せてもらって渡河していたためである。

幕府により架橋や渡船が禁止されていた主たる理由は、当時の大井川は現在よりも流量が多く流れも早かったため、江戸時代の技術では橋梁を建設して維持管理する事が困難だったという技術的問題だそうだ。
また、幕府による防衛上の理由もあったと言われている他、川越人足が職を失い、後述する宿場町の経済に影響を及ぼしうるという利権問題もあったのではないかという話もある。

大井川が増水した際は渡河出来ず、旅人は前後の宿場町である島田宿もしくは金谷宿において度々足止めされて長逗留させられることがあったそうだ。
これを「川留め」と呼ぶ。
その為、両宿場町では足止めされた旅人が散財することにより、相当栄えていたそうである。

これは参勤交代の大名行列も例外ではなく、この大井川を無事に越した際は祝宴が開かれる程だったそうだ。
また、この難所を避けるため、東海道ではなく内陸の中山道を選ぶ旅人も多かったそうである。

現代では上流にダムがいくつも建設されたことから、大井川の流量は大きく減少して流れも当時より穏やかであるという。

無粋なフェンスが行く手を阻む

なんと、工事中につき通行止めになっていた。
実は蓬莱橋を訪れたのは二度目であるが、何年も前に訪れた際も工事中で通行止めだったのだ。
さすがに二度もこのような目に遭うとは思っていなかったので、かなり残念な思いをしてしまった。


思えば今回の旅では、掛川城天守と蓬莱橋は工事中であり、薩埵峠展望台は遊歩道が災害通行止と、行く先々で非常にタイミングの悪い旅でもあった。

とはいえ、主たる目的地であった久能山東照宮や掛川城二の丸御殿などは問題がなかったし、天候についても蓬莱橋に辿り着くまでは雨天にもならなかったことから、不幸中の幸いだったとも言えよう。

旅というのは何が有るか分からないものだが、さすがに次こそは蓬莱橋を渡ってみたいと思わずにはいられない。


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