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スプラトゥーン3 エンタメとして楽しめなくなる辛さ

スプラトゥーン、楽しくて毎日やっています。リア友がおらず、ぼっちの自分としては、オンラインに没頭し、味方と連携をしながらゲームを楽しめるスプラ(略)は、本当に神のような存在です。

でも、これは購入当初の話。

タイトルにもあるように、私はいつの間にかスプラトゥーン3というゲームを、エンタメとして見れなくなっていました。上へとのしあがるライバルがXマッチに寡占する中、私もXマッチに行きたいと。その野望を抱いたときから、すでにエンタメとしてのスプラ3は捨てていました。

その傾向は前作のスプラ2をプレイしていた時にも表れていました。ガチマッチで敗北を重ねると自暴自棄になったり、負けた試合のリプレイを繰り返し見ることで、「どこが敗北につながったのか」「あの時どうすればよかったのか」等、分析や反省を重ね、その失敗をバネにガチマッチを続けていました。

しかし、私の歯車は狂ったように暴走します。というのも、当初は「スプラ2の紹介映像の試合や武器デザインに見惚れ、購入に至った」という理由があったため、スプラ2は主にエンタメとして楽しめればいいという考え方でした。ところがある程度プレイを重ね上手くなると、いつの間にかスプラで負けることが悔しさにつながっていきました。そしてXマッチに到達するにはどのような戦略を立てたらよいか、連携やチームワークの重要性を頭の中に叩き込み、全身全霊でスプラの試合に臨む自分の姿があった。

これが、すべての始まり。

そのようにエンタメとして楽しんでいたスプラ2も、試合を重ねてスキルが身につくとイヤに変なプライドが目覚めてしまい、試合に勝つと喜び、負けると自暴自棄になるという、一喜一憂の激しい毎日を過ごすことになっていました。購入当初の、負けても「楽しかった〜。」で終わらせられる自分の度量のおおらかさはもう戻ってはこない。ガチにのめり込むとその分、体力も精神も疲弊してしまう。

私はなぜスプラトゥーンというゲームにそこまでマジになっているのだろうと。多分、本当にプライドと見栄と上昇志向の塊なのかもしれません、私。ゲームの試合に負けてその都度落ち込むというのは、普通の人には考えられないかもしれません。ゲームはアニメや漫画等、サブカルチャーに属する”エンタメ”要素として認識されているのだから、エンタメを捨ててガチになるのは、普通ではないのかもしれない。

別に私はスプラトゥーンを極限まで突き詰めて、その後は何をしたいかなどは考えたこともないし、YouTuberとしてプロゲーマーとしての矜持を見せたいわけでもない。「YouTuberとして収益を得るため」という金銭的野望などは毛頭ない。とにかく負けたくない、という思いが強いんです。でもXマッチにのしあがったとして、それで何になるのか。それすらもわからない。

こんなストレスで試合に臨むから、戦略や味方とのチームワークが疎かになってしまい、負けを重ねてしまう。現状を見つめ直さなきゃ、どんなに大それた野望を持とうが、SとXとの間で宙ぶらりんするだけの中間管理職止まり。

Xの壁はそんなに高いのか?いや、そうではないと思うんです。確かにXまでに行くには、それなりのエイムスキルが必要です。でも根本的に考えて、自分が1年以上スプラを続けてXマッチに行けないのは、もっと他に原因があるのではないかって。エイム自体、自分で言うのも恐縮甚だしいですが、レギュラーマッチだと対面に負けることは少ないですし、キルがデスを上回る試合がほとんど。でもバンカラだと「負けたくない」というプレッシャーがストンとのしかかり、エイムも何故かガバガバになる。

いや、本当は何故か、ではないんですよね。毎試合緊張していたらエイムがブレるのは当たり前ですし、手元が狂っているも同然の状態ですから、相手にピンポイントでエイムを合わせることができなくなってしまいます。それどころか、過剰な緊張やプレッシャーは、逆にその人の思考能力を奪ってしまうとまで言われていますよね。戦略性や味方との意思疎通などが求められるスプラ3では、その思考能力の欠如が命取りになる。冷静な試合分析や戦局の切り返し(相手の裏をかいたり)も、”鋭い思考”あってこそ成立するものですから、それが奪われていてはまともな試合もできないのです。

いわば、常に”思考停止状態”のまま試合に臨んでいるのと同じなのです。でもこの気持ちのあり方は簡単には変えられないし、レートが下がるたび落ち込んでしまう自分がデフォルトなのだから、結局気持ちを新たにするには自分が初心に戻るかスプラ3そのものを捨てるかの2択しかない。それも難しいけれども。

変なプライドなしでスプラトゥーンをやっていた時期が恋しい…。。



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