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愛について語ろうと思う
こんにちは。たくまです。
今日は概念の話をしましょう。皆さんも一度は「愛」について考えたことはありませんか?
思えば思うほど苦しくなり思考はその相手にずっと囚われ、寝ても覚めても忘れる瞬間がないというパターンもありますし、特別刺激に溢れたものではないけれど、日々の日常の中でパートナーと過ごす穏やかな時間を愛ととらえる方もいます。
愛については当然私のこの一回のコラムで語りつくせるものではなく、合間を置いて自身の見解を載せていこうと思います。または論拠をもって「愛されるにはどうすべきか?」なども書いていければと思います。
今日はその序章、下のような話を読んであなたはどんな感想を抱きますか?
目が見えない少女に恋をした中年男性
登場人物
A男-婚約者に逃げられた青年。純粋で誠実、愛の存在を信じている。人間臭い。
B男-元大学教授。愛の存在を否定する立ち回り。
C男-物語の主人公、年の頃40歳半ばの中年男性で醜男、金銭的にも裕福ではないが大変優しく、誠実な男性。
A子-絶世の美女。年の頃20代半ば。生まれついて目が見えない。C男と付き合っており、彼の誠実と優しさに惚れている。
愛の形
C男はA子を愛していた。休日にピエロのアルバイトをし、目が見えないA子のために目の手術代を稼いでいたのだ。
A子はそんなC男を自身の星の王子様だと疑わず、また信じてもいた。
やがてC男はA子にプロポーズをする。返事はYES。
A男はそんな姿を見て、なんて美しい二人なんだと感動をした。
見えないからこそ純粋だったもの
そして目の手術をする日、手術を担当するイケメンの医者が「目が見えたら一番に何をしたいか」と彼女に問う。
その時彼女は「鏡が見たい」と答える。その会話を偶然にもB男が聞いていた。
時は流れ、手術は無事に成功し包帯を外す時が来た。そして鏡を見るとそこには絶世の美女が映っていた。
そして手術が成功した彼女のそばにC男が駆けつける。精一杯喜ぶC男の顔を初めて見たA子は戸惑った。そして「想像とは少し違った」と話す彼女。
ぎこちないながらもA子を家に残し、残っている仕事を片付けると出かけるC男。その時、手術を担当した医者から快気祝いの電話が鳴った。
医者から質問が飛ぶ。「C男さんとはどんな関係ですか?」と。それに対してA子は「ボランティアの方です」と答える。
医者はそれに対して「そうですよね、正直A子さんと釣り合う感じの方では・・・」と言葉を濁しながら発言をする。
C男は今日もアルバイトでピエロを演じる。愛するA子との生活の為だ。
C男が帰ってくると机の上にはA子からの置手紙があり、家から出ていった。医者と結婚することになったのだ。
パンドラの箱
すべてが終わった時、A男は憤っていた。
なぜこんなに純粋な人がこんなことに・・・と。
それを受けてC男は「いいんですよ、彼女が幸せならば」というのみ。
場面はA男とB男の会話に移る。
B男は「手術なんてしなかったらよかったんだよ」という。
「この世に欲というものは見えるものに存在する。金銭欲、名誉欲、承認欲などだ。彼女は見えないからこそ純粋な存在でいることができた」と。
そして手術を受ける際、医者からの問いに対して「彼女が見たいのはC男ではなく自分の顔だそうだよ」と答えたんだぞとA男に言ったのだ。
パンドラの箱に最後に残されていたのは愛ではなく、希望だった。なぜ希望だったのか。
それは人は一番まぶしい時に一番大切なものを見失うからだと答え、愛の存在を信じてやまないA男は泣くばかりだった。
ピエロだった男
C男は今日もピエロのアルバイトをする。
集まった子どもに対して「古い時計になるよ」とつぶやき、時計の真似をするC男。
やがて雨が降り出し、人々は散っていく。
雨に打たれつつも無表情でピエロを演じるC男。その視線に生気はなかった。
愛は存在するのか
これはとある様々な観点から愛を考察する私が大好きなドラマです。
もう20数年前に放送されたドラマを思い出しながら書きました。
見えないからからこそ純粋であるとすると、それは特定の条件下でしか成立しないのかもしれませんね。
B男が言った「人はまぶしい時に一番大切なものを失う」という言葉は、自分がいかに恵まれ、その価値があると気づいた瞬間、大切だったものが大切ではなくなるのです。
それくらい愛とは成立しにくく、持続性がない。だからこそ古代哲学者から現代の一般人まで時空や立場を超え、人は常に愛を求め悩み、探し求めるのでしょう。
あなたなら今日のお話のA子さんならどうするでしょうか。
また、今好きな人がいるならばその方との間に愛は成立していますか?
何か考えるきっかけになれば嬉しいです。
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