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マイルスデイビス

まだ何もわかっちゃいない半端なクソガキの頃、不良になりたくってロックを好きになり、そこからブルースに出会った。
その後、40年以上も音楽を続けている。ブルースの次に出会ったのがジャズである。

なんでジャズを聞き出したんだろうか?当時(1980年代前半)空前のフュージョンブームでTV CMでもフュージョンが溢れていた。(カシオペアとかスクエアとかシャカタクとか)
当時ベースを演奏していたのでバンドでカシオペアとかのコピーとかはしていた。
プレイヤーとしては凄まじく上手だなあとは思っていたが、それ以上に響いたかというとそうでもなかった気がする。

そんな中当時から超一流若手ベーシストとして注目されていたマーカスミラーを同じベーシスト繋がりで聞き出した。デビッドサンボーンとか、渡辺香津美とかのバンドで演奏している彼を聞いているうちに必然的に彼の師であり盟友でもあるマイルスデイビスを聴くことになった。

初めて買ったアルバムが「The man with the horn」マイルスの80年代初頭の復帰作である。
どうだったかというと、正直よくわからなかった。なんとなく凄そうだと思ったくらいだった。
ただ、当時流行っていたフュージョンとかよりもマイルスが好きだと言った方が、偉そうというか、音楽をよくわかっている風にみられそうという非常に不純な動機から、わかったふりをして聴き続けた。

そのうちに強く響いたのがプレスティッジ時代のマイルスである。「Workin」「Cookin」「Relaxin」「Steamin」の4部作や「Bags Groove」。またここでもジャズブルースという形で数々のブルースの名演と出会い、そこからジャズにはまって行った。
その後、マイルスに導かれる形でいろいろなジャズミュージシャンを好きになっていく。
でもやっぱり、僕のジャズの原体験はプレスティッジ時代のマイルスなんだよな。いまだによく聴くし、セッションで演奏する曲もこの頃マイルスが演奏していた曲が多い。

数々のジャズコンサートに行ったがマイルスだけは生で聴くことはなかった。それだけにマイルスは僕にとって手の届かない永遠の憧れである。

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