#2 膝OAが痛いのは変形しているからではない?

こんにちわ!理学療法士のKEIです。

今回は運動器をみる機会の多い理学療法士であれば出会わない日がないほどポピュラーな疾患名の変形性膝関節症について記事にしてみます。
科学的根拠よりも私の知見メインでまとめますがぜひ最後までご覧いただければと思います。

それではいってみましょう!


変形性関節症(Osteoarthtis=OA)とは進行性の疾患で膝、股、腰などで多く聞かれます。

現在の日本では85歳以上の人口のうち、60%以上が要支援もしくは要介護状態であると言われ、認知症をはじめ今回お話しする関節疾患もその原因となっています。
つまり高齢化社会の現代とは切っても切り離せない疾患というわけです。

高齢化に伴い出現する進行性の疾患と言うことで多くの高齢者に変形自体はあると思いますが、その全員に痛みがあるのかと言われるとそうではないと思います。関節に変形があっても痛くない人はたくさんいます。

変形=痛みであれば病院、クリニックは患者様で溢れかえっていると思います。
つまり病名と症状は必ずしも一致しないということです。だた軟骨の破壊が進み軟骨下骨まで達していれば、あてはまることもありますが多くはそうではないかもしれません。

では何が痛いのか?考えたことありますか?
変形や炎症で痛みがあれば安静時にも痛みがありますよね?
多くは歩行や階段昇降、しゃがみ込みなどで症状を訴えるかと思います。

まずこの話を理解するのに必要なのは、膝関節構成体の中で痛みを発しやすい組織を理解する必要があります。
25年くらい前にとある頭のおかしな外国の研究者が自分の膝で「一番痛みを感じやすいのはなんだろう?」ということで研究をしたそうです。

その結果一番痛みを感じやすかったのは、膝蓋下脂肪体だったそうです。
ほかにもたくさんの組織がありますが、まずは可能性として膝蓋下脂肪体を考えてみるのは良いことかもしれません。
(代表的な整形外科的テストなどは調べてみてください笑笑)

繰り返しになりますが痛みがあるのは変形があるからではないのかもしれません。

従来の揉んで温めて筋トレするといった対応では一時的に楽になるかもしれませんが、これでは次回来院された時にはまた元通りになることが多くあり不十分だと思っています。

ではどのように理学療法士がその痛みに向き合い治療をしていくのか?

根本的に治療をしていくのであればメカニカルストレスを取り除く必要があると考えています。(ここでは詳細には触れませんが、、、)


今回はここまで。
変形=痛みではない可能性を感じることができたのではないでしょうか?
治療法や評価法については機会がありましたら記事にしたいと思います。

本記事をご覧いただきありがとうございました。
次回をお楽しみに!

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