拝啓ファン様　私の顔は大丈夫ですか？

　コロナ禍があけて、ファンの皆様と直接応対する機会が増えた。Xのアイコンと名前、実際の顔の相互性は取れていて、わざわざ声をかけてくれたファンの方の頭の上には、各々のアイコンが浮いている。食べ物ね、似顔絵ね、夜の景色ね、あのキャラクターね。合致合致。人の顔と名前とアイコンを覚えるのは得意な方なんです。せやけど、あれは一体なんのキャラクターなの？

　私たちにファンがいるぞ！と実感したのはいつだっただろう。大阪時代の地下時代、にぼしといわしでにぼしいわしですよろしくね〜時代、仕事の合間を縫って細々と社会人芸人をしていたあの時代、「めちゃくちゃ面白かったです」と初めてDMをいただいたときは飛び上がるくらい嬉しかった。何度も何度もそのDMを見直して、まるで複数人からもらっているような感覚に至るまで見直した。毎食後も、毎食前も、眠前もお薬のように見た。
　そうやっていつの間にか少しずつ応援してくださる方が増えて、私の常備薬は救急箱にパンパンに入っている。胃痛、頭痛、捻挫、骨折いつでもござれ。ありがとうございます。

　そんな皆さんとお話しする機会が増え、かなり心配することがある。
　ライブ終演後、声をかけてくださる方へ聞きたい。
　皆様と喋っているとき、私の顔は大丈夫だろうか？仏頂面に、なっていないかい？